◆ 国際化の意味:  nando ブログ

2008年06月29日

◆ 国際化の意味

 「国際化」とは何か? 外国人を招いて、外国人に金や職を与えることか? あくまで物質レベルで物を恵んでやることか? いわば乞食に物を恵んでやるように? 違う。そんなことはただの自己満足にすぎない。

 ──

 朝日がまたおかしなキャンペーンをやり出した。「国を開く」というテーマで、日本に外国人をたくさん招こう、というキャンペーン。(朝日・朝刊・コラム 2008-06-29 。以後、毎週連載。)
 朝日ややたらとこういう「国際化」キャンペーンをやる。「国際化がすばらしいことだ」という妄想に洗脳されてしまっているのだろう。そして人々を自分と同じ妄想に洗脳しようとする。洗脳キャンペーン。
 しかし彼らは、「国際化とは何か?」とまったく理解していない。

 今ここに、一人の貧しい子供がいるとする。その貧しい子供に千円を上げれば、貧しい子供は喜ぶ。「ああ、自分はよいことをしたな」と満足できる。
 その後、貧しい子供の話を聞いて、宝も貧しい子供がわっと押し寄せた。「千円ちょうだい、千円ちょうだい」と手を差し伸べる。しかしその手は、1万人もの子供のてだ。千円ずつ1万人に与えたら、あなたは破産してしまう。しょせん、そんなことはできはしない。……にもかかわらず、「そうしましょう」というキャンペーンをするのが朝日だ。

 国際化とは何か? 金を与えることか? あるいは、職を与えることか? (ただし、自分の職を与えるのではなくて、他人の職を奪って与える。他の人々をワーキングプアにして、その分、外国人に職を与える。)
 もちろん違う。国際化とは、自分の金を与えることでもないし、自分の職を与えることでもない。では、何か? 国際化とは、「心を開く」ということだ。
 たとえば、日本に留学生が来た。彼は日本から金を奪うわけでもないし、日本人の職を奪うわけでもない。単に知識を吸収したいだけだ。そういう外国人に対しては、なるべく親切にしてあげるといい。「おまえは外国人だから駄目」というふうに差別するのではなく、「大変ですね、わからないことがあったらお助けします」というふうに親切にしてあげることだ。……そして、ここが大事なのだが、彼に与えるべきものは、金や物資や職ではなくて、心なのだ。優しい心なのだ。それは「愛」とも呼べる。

 それが国際化の意味だ。しかしながら朝日は、全然別のことをやろうとする。「心」や「優しさ」や「愛」を与えるかわりに、「金」や「職」を与えようとする。ただし、自分自身の「金」や「職」ではなくて、他人の「金」や「職」を与えようとする。
 「私は解雇されても構いませんから、かわりに外国人を雇ってあげて下さい」
 とは言わない。かわりに、こう言う。
 「私は解雇されたくないが、他人は解雇されたり賃下げされたりしてもいい。新聞記者の職場は守られるべきだが、単純労働者は犠牲にしてもいい。ワーキングプアである貧しい他人を犠牲にして、外国人労働者を雇用するべし」

 こういうのは、国際化でも何でもなくて、ただのエゴである。「自分は善行をしている」と思いたがるのだが、ただし、自分の金ではなくて、他人の金を当てにする。一種の泥棒だ。「善行泥棒」とでも言うべきか。   (^^);
 ビル・ゲイツは慈善活動をする。彼の金の稼ぎ方は、あまりにも悪質だったが、それでも、彼は自分で金を稼いだ。その金で、慈善活動をする。
 朝日は違う。自分の金を使わずに、他人の金を当てにする。他人の金で善行をしたがる。(一種の泥棒だ。)
 そして、そのために、キャンペーンをするのだ。「みなさん、外国人に金と食を与えましょう」と。そして、その結果、ワーキングプアの人々が金と職を奪われ、外国人が金と職を得たならば、朝日の記者は、自己満足する。「おれが彼らに金徒食を与えたんだ、おれは善人だなあ」と。そのかげでワーキングプアの人々が、外国人労働者に職を奪われて、いっそう不幸になるとしても。

 [ 余談 ]
 貧しい子供が1万人押し寄せたとき、朝日の記者は頭に名案が閃いた。
 「自分で1万人に金を与えるのはまっぴらだが、他人が1万人に金を与えるのならば問題ない」
 そして1万人の子供を百のグループに分けて、百人に紹介した。
 「この子供たちの面倒を見て下さいね。国際化のために」
 そして百人の子供をそれぞれの家の軒先に残して、トンズラした。
 そのうちの被害者の一人が、あなただ。あなたは軒先に百人の貧しい子供を残されて、途方に暮れてしまった。
 「何だって朝日の野郎の自己満足のために、おれが自分の財布から金を出さなくちゃならないんだ? おれだって失業中で苦しいのに、どうして朝日はおれの軒先に貧しい子供を残したんだ? いったいあいつは、どういう頭の構造をしているんだ?」

( ※ 解答は → 朝日の頭の構造
 


 [ 付記1 ]
 しばしば思うのだが、日本人特派員というのは、あまり現地語が得意ではない。英語ならばまだしもだが、その英語だってペラペラというほどではない。そんな連中が特派員として下らない情報を送ってくるのを見ると、けっこう腹が立ちますね。「日本人特派員なんかクビにしろ」と言いたくなる。
 新聞社というものは、外国人労働者に対して、最も閉鎖的なのである。

 [ 付記2 ]
 何事であれ、「キャンペーン」というのは洗脳活動である。朝日はやたらとこういう「キャンペーン」をやるので、洗脳されないように注意しよう。
 こういう連中に限って、「プリウスはエコだ」と主張して、プリウスを無駄に走り回せてガソリンを浪費したりするものだ。
 そもそも、新聞社というものは、外国人に対して最も閉鎖的な会社だ。その例が「特派員」という制度だ。外国に特派員なんかを派遣するくらいなら、現地語の堪能な現地人の記者に発信してもらう方がマシだろう。(たとえばインドならばインド人を記者として採用する。そのインド人は日本語もできる。)

 [ 付記3 ]
 朝日の偽善主義は、「難民を受け入れよ」という主張からもわかる。
 「世界の難民をすべて受け入れよ。日本を難民だらけにしてしまえ。彼らには選挙権をも与えて、日本を彼らに明け渡してしまえ」
 と朝日が主張するのならば、まだわかる。それは、狂気の沙汰ではあるが、論理的には成立する。しかし朝日は、そうは主張しない。かわりに、こう主張する。
 「ごく限られた数の(千人程度の)難民だけを受け入れよ」
 これは、何百万か何億にもなる難民の、ほんの一握りだけ(スズメの涙だけ)を受け入れる、というだけのことでしかない。大多数の難民は放置されたままだ。ただの自己満足にすぎない。
 どうせ難民を救済したいのであれば、「難民の全員を救え」と主張するべきだ。そして、そのためには、「日本国内への受け入れ」はとうてい不可能である。
 ここでは、千人の人にぜいたくをさせることが大切なのではない。何百万か何億にもなる難民の(最低限の)生活を保証することが必要だ。そのためには、日本ではなくて、途上国で受け入れるようにするべきだし、そのための費用を日本が払えばいい。
 たとえば、ロシアのシベリア地方か、アフリカや南米のどこかで、難民が受け入れられるようにする。そのための費用を日本がいくらか支払う。……これならば可能であろう。何十万という難民を受け入れることも可能だろう。
 そして、そういうことになれば、「ぜいたくがほしいから自国を脱出する」という強欲な難民を減らすことにもなる。
 現実の難民の多くは、単に「ぜいたくになりたい」という理由で難民になるだけだ。たとえば、「ベトナムでは十分に生活できるが、ボートで脱出して、日本に住めば、ぜいたくができて、御殿を建てることができる」という理由で、難民になる。そして、そういう強欲な難民を受け入れて、日本人をワーキングプア状態にして、日本人を死なせる。秋葉原の殺人事件を引き起こしたり、日本を少子化状態にしたりして、日本を滅びさせる。あげく、日本を外国人に明け渡す。
 こういう亡国政策を推進するのが、朝日という狂信的な偽善者の推進していることだ。こういう狂信者に洗脳されてはならない。決して。
 



 【 参考 】

   → 外国人労働者の本質
  ※ 外国人労働者は日本人の低所得者の富を奪っている、という話。
    目には見えないが、経済学を知れば、そのことがわかる。

 ──

 上記項目からわかることがある。
 比喩的に言うと、朝日のやっていることは、鼠小僧次郎吉に似ている。鼠小僧次郎は、富豪の金を盗んで、(その一部だけを)貧者に分け与えた。そのことで世間の喝采を浴びた。彼は悪をなしながらも、あたかも善行をなしているかのように称賛された。この意味で、朝日のキャンペーンは、鼠小僧次郎に似ている。
 ただし、朝日は鼠小僧次郎とは、ちょっと違う。次の点がある。
  ・ 鼠小僧 …… 富豪の金を奪って、貧者に与えた。
  ・ 朝 日  …… 貧者の富を奪って、富豪に与える。
 朝日のキャンペーンで、富を奪われるのは、ワーキングプアなどの貧者である。一方、その富を与えられるのは、外国人労働者だが、彼らは帰国すれば母国において富豪として御殿を建てることができる。
 こうして、「日本人の貧者 → 外国人の富豪」という富の移転が起こる。まさしく鼠小僧次郎のやっていることの正反対だ。これは、部分的には善であるというよりは、完全な悪なのである。(貧乏人の富を奪って金持ちに移転するブッシュと同様の悪である。)
 経済学を理解しない阿呆というものは、自分の理想に盲従したあげく、国家経済を毀損する。こういう連中が国を導くようでは、その国は悲劇であろう。
  
posted by 管理人 at 09:40 | Comment(0) | 経済 このエントリーをはてなブックマークに追加 
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