サブプライムローンとデリバティブについての過去記事を列挙する。いずれも過去において、「小泉の波立ち」に記述したもの。
( grep によって検索語を列挙し、ファイル名を示す。)
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《 該当箇所にジャンプする方法 》
その文の前後をすべて見るために、該当箇所にジャンプすることもできる。それには、ネット上から検索すればいい。つまり、適当なフレーズ(20字程度)をコピーしてから、次の検索窓で検索すればよい。
※ Google と Yahoo の双方があるが、Yahoo の方がお勧めである。なぜかというと、Google の方は、検索漏れがあるからだ。
※ たとえば、「たとえ不正経理をしても」という語句で検索すると、Google ではヒットしないが、Yahoo ではヒットする。Google ではこのファイルが検索対象となっておらず、検索漏れが生じるのだ。
《 サブプライムローンについての過去記事 》
a18_news.htm 211
米国の景気は、サブプライムローン問題による悪化が起こっている。これについて読売新聞で竹森俊平が解説している。(読売・朝刊・1面 2007-09-10 )
a18_news.htm 212
サブプライムローン問題は、よく知られたとおり、低所得者向けの債権を有料債券と見せかけてきたのが発覚したことだ。その手口は、次の二通り。
a18_news.htm 220
アジア通貨危機であれ、サブプライムローンであれ、その根源には、マネタリズムがある。
a18_news.htm 222
第二に、「サブプライムローン」の根源には、グリーンスパン時代の「金利低下」という金融操作があった。これは景気の悪化を防ぐために、金融を緩和して、金利を過剰に下落させるものだった。市場金利はゼロ近辺にまで下がった。その一方、資金が不動産市場に流れ込んで、不動産バブルが起こった。不動産価格は上昇していったので、「土地転がしで儲けよう」と思った人々が、かなりの高金利で不動産を購入した。そこでは「不動産バブルの継続」が前提となっていたが、バブルが破裂したあとでは、高金利を払えなくなった低所得者が次々と破綻した。これが「サブプライムローン」の問題だ。……これは原理的に、日本のバブル破裂と同様である。つまり、「資金の過剰流入による資産インフレとその破裂」だ。
a18_news.htm 233
これがまあ、一般に、バブルという問題だ。サブプライムローンもまた同じ。
a18_news.htm 235
要するに、根源は、「経済をマネーで動かそう」というマネタリストの発想にある。竹森俊平は、マネタリストである。彼らの一派こそが、サブプライムローンの問題の主犯である。
a18_news.htm 1016
「サブプライムローンと住宅バブル」について。
a18_news.htm 1017
米国のサブプライムローンについてはあれこれ話題があるが、野村HDが 1500億円近くもの巨額の損失を出して、あげく、事業撤退するという。
a18_news.htm 1019
野村HD、米「サブプライム」で損失増…事業から完全撤退
a18_news.htm 1021
「サブプライムローン」関連事業で、2007年7〜9月期に730億円の損失を追加計上すると発表した。
a18_news.htm 1022
すでに発表済みの損失と合わせ、サブプライムローン関連の損失額は1〜9月の合計で1456億円に達することになる。
a18_news.htm 1033
(1) サブプライムローン
a18_news.htm 1034
サブプライムローンとは何かは、下記で示したとおり。
a18_news.htm 1035
→ 9月16日 「サブプライムローンとマネタリズム」
a18_news.htm 1038
“ サブプライムローン問題は、よく知られたとおり、低所得者向けの債権を有料債券と見せかけてきたのが発覚したことだ。その手口は、次の二通り。
a18_news.htm 1043
では、サブプライムローンの本質は何か? 根底にあるのは、米国の住宅バブルだ。これは、日本のバブル期のバブルと同様である。
a18_news.htm 1045
ただし、過度に資産インフレが進むと、みんなが資産インフレを危惧するようになる。そこで、その危惧を鎮めるために、「大丈夫ですよ、懸念はありませんよ」という口先で、詐欺師がだます。それがまあ、サブプライムローンの本質だ。
a18_news.htm 1050
「サブプライムローンの設計にすれば、住宅関連に金を貸すのは安全です」
a18_news.htm 1064
住宅バブルが破裂すると、あちこちに影響が出るが、そのうちの特別な一例として、サブプライムローンの問題が露見したわけだ。
a18_news.htm 1065
なぜかというと、サブプライムローンでは、問題が増幅されるからだ。先の (1) の箇所を見ればわかるように、ここでは問題が増幅される。本来は住宅を買う能力のない低所得者が、無理をして住宅バブルを買う。そのせいで、当時は購入者が過剰にふくらむ。一方、現代では、住宅バブルが破裂しかかると、返済できなくなった人が増える。無理をした低所得者で、無理が破裂する。こうして、問題が最初に続々と露見する。
a18_news.htm 1066
拡大期にも、破裂期にも、サブプライムローンでは問題が増幅される形で露見する。
a19_news.htm 310
「サブプライムローンと合理的期待形成仮説」について。
a19_news.htm 313
これは日本経済についての話だが、同じような愚かさは米国経済にも当てはまる。それはサブプライムローンだ。
a19_news.htm 314
本項で述べることの要旨は、「古典派は駄目だ」「市場原理万能主義は間違っている」ということだ。そのことを、「サブプライムローン」という切り口から扱う。
a19_news.htm 318
サブプライム問題が起きる前、金融市場の価格変動は穏やかで静かな状態が続いていた。世界各国の中央銀行が金融機関をしっかり管理しているという安心感もあった。市場にはこの安定した状態が永遠に続くだろうという思い込みがあったが、それが間違っていた。
a19_news.htm 319
ところがサブプライムローン問題が市場に大きなショックを引き起こしたため、投資家は不安になっていっせいに売却に走り、買い手がいない混乱状態に陥った。
a19_news.htm 344
こういうことがあると、古典派の前提が崩壊する。それまでの安定していた状況が一挙に変動して、まったく別の状態に移る。……たとえば、「サブプライムローンは安全だから、この債権をどんどん買おう」と思っている人が多い状況から、「サブプライムローンは危険だから、この債権をどんどん売ろう」と思っている人が多い状況へ。
a19_news.htm 355
こういうふうにして、「状況A」で安定していたのが崩壊して、「状況B」へと移る。(「状況A」は、サブプライムローンで安定していた状態。)
a19_news.htm 358
一般に、古典派の原理は、「状況が安定している」という過程でのみ成立する。たとえば、「サブプライムローンを人々が信じている」という、中短期的な期間では成立する。その2年間ぐらいには、状況は安定している。
a19_news.htm 1075
「サブプライムローンの影響のせいで、米国の株価が暴落し、そのせいで、米国ドルの低下が起こり、円高が起こった。おかげで、輸入物価が公民生活を直撃する、という効果が減じた。おかげで、国民生活は助かる。だから、景気の悪化も、いくらか免れそうだ」
《 デリバティブについての過去記事 》
96q_news.htm 778
ま、常識的に言って、企業の経営者は、そういう「バクチ」みたいなことはしないものだ。「確実に売上げ増加が見込めるとき」つまり「確実に消費が拡大しつつあるとき」のみ、設備投資をする。「予想金利だけで決める」というのは、よほどバクチ好きの経営者だけだろう。(たとえばデリバティブで自社を破綻させたエンロンのような。)
96w_news.htm 336
上の「補足」に関連して言おう。「デリバティブ」というのもある。これも、ちょっと似た話だが、けっこう怪しい話である。あんまり複雑なので、私もよく知っているわけではないが、次のことは、はっきりしている。
96w_news.htm 337
「デリバティブを高度に数学的に示した人は、ノーベル賞をもらった」
96w_news.htm 338
「その理屈を全面的に応用して、当のノーベル賞学者を社長にした会社は、一時的にはデリバティブで大儲けしたが、結局は、大損して、破綻した」
96w_news.htm 340
( ※ ついでにいえば、デリバティブというのは、投機の一種である。得をしたときは、利益は彼らのものになる。損をした[破綻した]ときは、彼らに融資した銀行がその損を負担した。最高の詐欺。そのために、経済学は奉仕する。 → 7月14日 「投機がゼロサムであること」)
97g_news.htm 869
ここでは、「ノーベル賞学者が不良債権処理をせよ」と言っているが、それが肝心なのではない。「彼(彼ら)が受賞した理由は、『デリバティブ』であり、これにノーベル賞を授けたのは汚点とされている。また、彼(彼ら)が経営に参与したデリバティブの会社は、すばらしい業績を一時的に上げたが、そのあと、大赤字を出して破綻した」ということだ。
97g_news.htm 873
注記しておこう。デリバティブとは何か? 本質的にはただのバクチにすぎないことを、ものすごく高度な数学を使って、ケムに巻くことだ。数学音痴の人ほど、数学に弱いから、だまされる。
97g_news.htm 874
物事の本質を考えず、上面の数字だけを見る、というタイプの人ほど、こういう数学を扱いたがる。本当のことを言えば、「数学の世界では実力がないから、独自の業績を上げられない。そこで、経済学の分野に出てきて、数学を使って業績を上げた」というのにすぎない。本当の数学者の目から見れば、デリバティブなんてのをやっている経済学者は、ただの「数学者の落ちこぼれ」にすぎない。というか、「数学を使って世間をたぶらかす山師」である。
97g_news.htm 876
( ※ 読売はノーベル経済学書受賞の優秀な学者に何度もインタビューをしている。私は朝日に「それを見習え」と勧めたことがあった。ところが、よりによって、ノーベル賞の面汚し or 汚点と言われている、デリバティブの人物を選ぶとはね。呆れました。「美人を選べ」と言われて、間違ってまぎれこんだ超ブスを選ぶようなものだ。朝日のセンスは、いったい、どうなっているんでしょうねえ。)
97g_news.htm 893
で、それを非常に高度な数学を使ってやったのが、「デリバティブ」だ。(話題になったので、よく聞くだろう。)
97g_news.htm 895
さて、「デリバティブ」で、どうなったか? 理論をうまく構築した人は、ノーベル賞。理論を駆使して金を動かした人は、大儲け。……というふうになった。
97g_news.htm 896
これを見て、「日本もバスに乗り遅れるな! 日本の銀行は頭が悪い! さっさと数学を使ってデリバティブをやれ!」という声が出た。
97g_news.htm 897
しかし、である。アメリカでは、その後、どうなったか? 好調なときは、大儲けした人も多いが、局面が変わると、次々と大穴に落ちていった。ノーベル賞学者が経営首脳になった会社は、大赤字を出して破綻した。(ノーベル賞の面汚し。) あちこちの銀行もけっこう破綻した。最近では、エンロンというでかい会社も、デリバティブのせいで破綻した。
97o_news.htm 173
資産インフレは、ネズミ講に似ているが、もう一つ、似ているものがある。それは「デリバティブ」だ。これもまた、得をする人物と損をする人物が現れるが、しょせんは、「ゼロサム」である。
97o_news.htm 174
以前、新聞記事が出たことがあった。「デリバティブはすばらしい。米国の銀行は、これですばらしい収益を上げている。日本の銀行も、ITを使って、デリバティブで高収益を上げるべきだ」という警鐘を鳴らしていた。
97o_news.htm 175
この間違いも、「ゼロサム」という本質を理解すれば、善し悪しがわかる。たしかに米国の銀行はデリバティブで莫大な収益を上げていた。しかし、その裏では、莫大な損失を出した被害者がたくさんいたのだ。両者の帳尻は、もちろん、トントンである。
97o_news.htm 176
デリバティブのおかげで、銀行や証券会社のトレーダーは、すばらしい利益を手に入れた。一方で、「デリバティブはすばらしく儲かりますよ」という口車に乗せられて出資した素人投資家は、莫大な損失を出した。全財産を失って、路頭に迷ったり、自殺したりした人も続出した。
97o_news.htm 177
これは、口車に乗せてだました詐欺と同じである。実際、デリバティブをやっている人間は、ゼロサムである(自分が得するためには、他人が損をする必要がある)ということを、ちゃんと理解していた。だから、彼らは次々と、愚かなカモを誘い込んだのである。「儲かりますよ、儲かりますよ」と口車に乗せて、たんまりと出資させて、そのあとで大損させたのである。
97o_news.htm 179
「ネズミ講」も「デリバティブ」も、ゼロサムであり、手口は同じだ。「儲かりますよ」と口車に乗せて、次々と新手のカモを誘い込んで、いくらかの利益を与えたあとで、最後に大損させる。そして、これは、「資産インフレ」でも、まったく当てはまる。
97o_news.htm 181
( ※ デリバティブについて、参考書がある。超一流トレーダーによる告白である。巧みな口車に載せて、いかに大衆をだまして、10億ドルという莫大な金を稼いだかを、赤裸々に告白している。贖罪のつもりらしい。……書名は、「大破局(フィアスコ) デリバティブという怪物にカモられる日本」、フランク・バートノイ著、徳間書店、1998年刊。……この本、古本屋で買ったばかりで、私はまだちょっとしか読んでいないんですけどね。「日本をカモにしろ」とか何とか、面白そうな話もある。デリバティブでカモられたのは、一部の強欲な資産家だけではなくて、日本の銀行、つまり、日本の預金者全体であるらしい。)
97o_news.htm 195
たとえば、デリバティブで、真面目に勤労した人の金を奪って、口車の巧みな詐欺師が奪うのは、悪いことだ。
97o_news.htm 292
特に、具体例を示そう。バブル期の「財テク」だ。「財テクはすばらしい利益をもたらす。電話一本で、巨額の富が増える。これこそ最先端の収益手段だ」と彼らは主張した。まったく、「ネズミ講」や「デリバティブ」と同じである。たしかに、最初は、得をした。しかしそのあと、莫大な損失が発生した。しょせんは、帳簿操作など、何の富ももたらさない。ただの米粒一つも、富は増えない。にもかかわらず、「富が増えた」と錯覚したので、どんどん浪費して、景気は良くなった。そのあと、「富が増えたと思ったのは錯覚だった」と気づいた。「差し引き、損得なしだ」と思う。しかし、過去になした浪費は、消えはしない。ツケは払わなくてはならない。そこで無理にツケ払いをしようとしたら、まともに働くための最低限の栄養量さえも取れなくなってしまった。……それが現状だ。
97x_news.htm 626
なお、ゼロサムゲームにおけるコツを、教えておこう。「知力を発揮して、他人よりもうまく立ち回る」ことを考えている人が多いようだが、そういう人は、たいていは、間抜けであり、いいカモである。ゼロサムゲームにおけるコツは、イカサマだ。たいていの人は知らないだろうが、トランプのギャンブルをやるとき、思いもよらぬ方法で、うまくイカサマをやる方法が、手品師の間では知られている。株式だって、似たり寄ったりだ。インサイダー取引なんてのは、イカサマとしては、ほんの序の口だ。なお、イカサマの集団がいっぱいいるところを、デリバティブ市場という。引っかかって金を巻き上げられるカモが、非常に多い。( → 2月12日 [ 付記 2 ])
a09_news.htm 421
a11_news.htm 1310
現実には、会社に入った金は、事業には(ほとんど)使われなかった。会社が勝手に使い果たしてしまった。この意味で、豊田商事と同様である。エンロンにもちょっと似ている。(エンロンの場合は、もうちょっと手が込んでいる。いったんデリバティブに投資しているからだ。)
