◆ 詐欺師にだまされない方法:  nando ブログ

2008年12月06日

◆ 詐欺師にだまされない方法

 詐欺師にだまされない方法を示す。
 金をだまし取られる人もいるし、貞操をだまし取られる女性もいる。そうならないために、自分を守るには、どうしたらいいか?

 ──

 これは、前項の「諏訪内晶子の被害」(削除済み)の続きである。

 諏訪内さんは詐欺師にまんまとだまされてしまった。では、詐欺師にだまされないためには、どうすればいいか?
 あるいは、諏訪内さんがこの男に引っかからないためには、どうすればよかったか? ── 実はこれが、先に問題としてあった。そして、これへの回答が「詐欺師に引っかからないこと」となった。(私の判断)
 そこで、あらためて、「詐欺師に引っかからないためには?」という問題を掲げる。

 ──

 まず、諏訪内さんがこの男に引っかからないことは、容易ではない。彼女にとって男を選ぶとしたら、次の理想があるはずだ。
  ・ 同年配
  ・ 高収入
  ・ 高学歴
  ・ 人間としての器の大きさ

 この四つのすべてを満たす男がいればいいが、そんなの、いるわけないですね。彼女と同じレベルの男がいるわけがない。(同年配でなければキーシンがいるが、ああいう男は諏訪内さんみたいな同種の女性を好まない。)

 となると、結果的に、四つのうちのいくつかを省いて、次の2タイプが残る。
  ・ 若い科学者 (高学歴だが収入は低い。人間としても未熟)
  ・ 年輩の成功者(高学歴で収入も高い。人間としても成熟)

 どちらを選んでもいいのだが、初婚だったら、前者を選ぶことはないだろう。人間的に未熟な若い男では、物足りなすぎる。若い科学者で、彼女にふさわしい結婚相手はたくさんいるだろうが、彼女にとっては魅力がなかったのだろう。「何か、スケールが小さいのよねえ」と。
 となると、後者を選ぶことになる。この点、今回の人物は、ぴったりだ。高学歴で収入も高い。また、「人間として成熟」という点では、実際はともかく、見かけ上はそう見せかけることが可能だ。詐欺師というものは、そういうものだからだ。
 となると、問題は「詐欺師であることを見抜く」ということだ。つまり、「人間として成熟」というのが、本当にそうなのか、形の上だけのことなのかを、ちゃんと見抜くことだ。
 では、それにはどうしたらいいか? ……こうして、最初の問題に戻る。「詐欺師に引っかからないためには?」と。

 ──

 詐欺師に引っかからないための原則を、二つ掲げる。
  ・ 欲に駆られないこと
  ・ うまい言葉を信じないこと


 一見、当り前に思えるだろう。だが、たいていの人は、当り前のことをちゃんと理解できていない。以下、順に示す。

 (1) 欲に駆られないこと

 欲に駆られないことは、大切だ。今回の相手は、かなりの金持ちだった。しかし、金持ちなんかを選んではいけなかったのだ。なぜか? 今の世の中では、「当り前のことをしていては金儲けはできない」からだ。「金儲けをするには悪いことをするのが必然だ」からだ。
 したがって、相手が金持ちだという時点で、どこか心に汚れた点があるはずなのだ。「他人のために奉仕しよう」と思うよりは、「他人の金を奪っても自分が儲けよう」としているはずなのだ。
 彼女は残念ながら、欲に駆られた。「お金持ちだから素敵ね」とか、「お金持ちだから優秀なのね」とか、「優秀だからお金持ちなのね」とか、信じてしまった。
 しかし、そんな欲に駆られてはならなかったのだ。むしろ、「あえて貧乏な男を選ぼう」とするべきだったのだ。
 もし彼女が「お金持ちなんか絶対イヤ。それよりは私の音楽を支えてくれる人の方がいい」と思ったならば、こんな男には引っかからなかっただろう。

 (2) うまい言葉を信じないこと

 詐欺師というものは一般に、うまい言葉を告げる。金儲けの話ならば、
 「お金を出してくれると、何倍にもなって返ってきますよ」
 というふうに、うまい話を語る。いかにも「得をさせますよ」と語る。
 女性をだます詐欺師ならば、
 「私はこんなに優秀なんですよ。私と結婚すると、すごくお得ですよ」
 というふうに、自分を立派だと見せかける。いかにも「私と結婚できるあなたは得をしますよ」と思わせる。
 そして、そのために、どうするか? 誠実さを示すかわりに、言葉で自分を飾るのだ。たとえば、次のように。
 「小沢征爾やアシュケナージの支持を得ています」
 「世界屈指のオーケストラから絶大な信頼を得ています」
 「すばらしい業績を上げたと、国内外で高い評価を得ています」
 あのねえ。まともな人間なら、こんな歯の浮くような言葉で、自分を飾ったりしないものだ。優秀な人間は、自分を飾ることをしない。むしろ、謙虚になる。何かを語るのならば、客観的な指標だけを示す。たとえば、「ノーベル賞受賞」とか、「ラスカー賞受賞」とか。あるいは単に「慶大卒。医学博士」とか。……とにかく、歯の浮くような言葉で自分を飾ったりしない。それが誠実な人間のすることだ。
 ところが、世間知らずの人は、そういう宣伝文句を、あっさり信じやすい。
 「小沢征爾やアシュケナージの支持を得ているのなら、確かにだろう」
 「世界屈指のオーケストラから絶大な信頼を得ているのなら、確かにだろう」
 というふうに。
 駄目ですよ。そんな宣伝文句を信じちゃ。そういうのは、広告です。宣伝文句です。
 「当社製品はすばらしい性能があると圧倒的な好評を得ています」
 というふうに宣伝するのと同じ。眉に唾をつけて聞く必要がある。

 ただしねえ。諏訪内さんに限らず、こういう宣伝文句を信じてしまう人々は、とても多い。「小沢征爾やアシュケナージの支持を得ているのなら」というふうに思い込みがちで、「そう語っているのは、宣伝する本人だけだ」ということに気づかない。本人がそう宣伝しているだけなのに、小沢征爾やアシュケナージが宣伝しているように錯覚してしまう。
 だから、私は忠告する。
 「うまい言葉を信じるな」
 と。
 誰かがあなたの前に現れて、
 「私はこんなにすばらしいんです、こんなに優秀なんです」
 と語り出したら、
 「おお、すばらしい」
 と思うのではなく、
 「こいつは詐欺師だな」
 と思うべきなのだ。そういうふうに警戒する心があれば、詐欺師に引っかからないで済む。

 ──

 さて。ここで注意するべきことがある。
 「うまい言葉を信じるな」
 と私が告げても、
 「そんなことはわかっている」
 と思う人が多いだろう。そこで、大事な点を示しておこう。こうだ。
 「詐欺師は、カモの警戒心をマヒさせるために、相手の欲を突く」

 たとえば、「私の言うことを信じれば、得をしますよ」と語る。そう語ると、カモの方は、「得をしたい」と思うので、警戒心をマヒさせてしまうのだ。
 そして、だからこそ、欲に駆られてはならないのだ。

 私が思うに、諏訪内さんは華麗なる豪華な生活を望みすぎたのだと思う。むしろ、もっと禁欲的であった方がよかった。「貧困のなかで芸術のために心をとぎすませる」というふうにした方がよかった。実際、芸術というものは、そういうものだ。ある程度の貧困さがないと、心をとぎすませることができない。
 ただ、そういう「すごみ」を感じさせる芸術家は、あまりいない。例を挙げると、キーシンとか、フジ子・ヘミングとかは、そういう「すごみ」が感じられる。諏訪内さんには、それほどの「すごみ」は感じられない。
 ただ、今回の不幸・不運を経験することで、そういう「すごみ」を身につけることができるようになるかもしれない。もしそうなったら、「災い転じて福となす」という結果になるかもしれない。
 実を言うと、諏訪内さんには、才能も精神力も美貌もあったが、ただ一つ、「不幸・不運」だけが欠けていた。今回、それを得たことで、一皮剥けて、はるかな高みに達することができるようになるかもしれない。

 モーツァルトの音楽には、透明な悲しみがある。悲しみは疾走する。人はそれに追いつけない。人はそれに取り残される。感動は遅れてやって来る。……しかし諏訪内さんはようやく、それに追いつくだけの心のひろがりを得ることができたかもしれないのだ。


【 注記 】

 「悲しみは疾走する」は、アンリ・ゲオンおよび小林秀雄の言葉。 → 検索

posted by 管理人 at 12:29 | Comment(2) | 一般 このエントリーをはてなブックマークに追加 
この記事へのコメント
一流の詐欺師は、上場企業だったりしますね
上場企業であると言うだけで、社会的信用
は完璧。だからタチが悪い
Posted by mugu at 2008年12月06日 21:58
上記にある文の引用:
──
 ただ、今回の不幸・不運を経験することで、そういう「すごみ」を身につけることができるようになるかもしれない。もしそうなったら、「災い転じて福となす」という結果になるかもしれない。
 実を言うと、諏訪内さんには、才能も精神力も美貌もあったが、ただ一つ、「不幸・不運」だけが欠けていた。今回、それを得たことで、一皮剥けて、はるかな高みに達することができるようになるかもしれない。
 ──

 この件は、すでに実現したらしい。下記参照。

http://minamina.at.webry.info/200812/article_6.html
Posted by 管理人 at 2008年12月13日 14:50
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