◆ 「テロとの戦い」の嘘:  nando ブログ

2009年04月20日

◆ 「テロとの戦い」の嘘

 保守派は、「テロとの戦い」を主張する。しかし、これは嘘だ。というのは、テロはもはやほとんど消えているからだ。存在しないものを相手に戦うことはできない。

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         ( ※ 本項の実際の掲載日は 2009-10-14 です。)

 保守派は相も変わらず、「テロとの戦い」を主張する。たとえば、自衛隊の給油を続けたいという立場から、読売の社説がそう主張する。( → 読売・社説 2009-10-14
 しかし、9・11 NYテロがあった頃ならともかく、今はもはやテロはほとんど消えている。なのに、「テロとの戦い」を唱えて、存在しないものを相手に戦おうというのは、馬鹿げている。意味のないレトリック。

 テロは、少なくとも先進諸国では、もはや脅威とはなっていない。アフガンやイラクでは、テロはあるが、それは内戦の一種に過ぎず、他国には関係ない。アフガンのタリバンがイラクでテロをしているわけではないし、イラクのシーア派やスンニ派がアフガンでテロをしているわけでもない。それぞれはあくまで内戦の一種にすぎない。先進諸国にとっては無縁のことだ。まるでわがことのように「テロとの戦い」を標榜する必要はないのだ。
 
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 もっとも、「内戦を放置せよ」ということにはならない。だから、アフガンやイラクの内戦を解決しようと努力するのは、それはそれで大事である。
 しかし、それならそれで、「内戦を解決して平和にしよう」と述べればいいのだ。「テロとの戦い」を標榜する必要はない。それは嘘にすぎない。
 ではなぜ、保守派は嘘をつくか? 最初に嘘をついたからだ。イラクやアフガンに攻撃をする必要はなかったのに、わざわざ無駄な攻撃をして、内戦状態を作り出した。そもそも内戦状態を作り出した張本人は米国なのだ。(イラクだけでなく、アフガンも同様だ。これは前に論じたことがある。 → 戦争と平和の理論【 追記1 】
 つまり、「テロとの戦い」を標榜して、内戦を作り出したのが米国だ。とすれば、「内戦を停止しましょう」と言い出せば、「内戦を作り出したのは誰だ?」と質問されて、返事に窮する。そこで、その真実を隠蔽するために、「テロとの戦い」という嘘をつき続けるわけだ。(これなら嘘だけで首尾一貫する。)
 というわけで、「内戦の停止」という真相は、ついに語れずじまいとなる。

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 なお、米国が「自衛隊の給油を」と望むのは、テロや内戦とは別の理由がある。実は、自衛隊が給油をしても、アフガンの内戦には直接的には影響しない。「自衛隊が給油をしたら、アフガンの戦争が減る」というのは、「風が吹けば桶屋が儲かる」というようなもので、理屈が入り込んでいる。
 実を言うと、自衛隊が給油することによる効果は、麻薬取引船の取り締まりだ。そして、このことで、「テロリストの資金源が断たれる」ということだが、そんなのは理屈が遠回りしすぎている。どうせなら、麻薬のケシ畑でも焼き討ちにした方がいい。
 実を言うと、米国が狙っているのは、テロリストの資金源を断つことじゃなくて、麻薬の輸出そのものを断つことだ。というのは、米国は麻薬で汚染されているから、その汚染を断ち切りたいわけだ。
 しかし、いちいちそんなことをしなくても、国内で麻薬が出回らないようにすれば、被害は十分に減らせる。実際、日本はそうだ。ところが、米国はマフィアみたいなのがのさばっているから、なかなか麻薬を断ち切れない。
 要するに、米国の治安取り締まりの程度が低いから、それを補うために、自衛隊が給油をするわけだ。自衛隊の目的は、アフガンのテロリストを撲滅することではなくて、米国の国内治安の状態を改善するという、純粋な米国の国内状態の改善が目的であるわけだ。簡単に言えば、自衛隊の金で、米国の警察のコストを浮かせてあげているのである。それが本音だ。

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 というわけで、あっちの意味でも、こっちに意味でも、「テロとの戦い」というのは、嘘八百である。ま、やればやるなりに、効果はあるだろうが、その本音は正しく語られていない。物事の是非を論じるだけでなく、それを何のためにやっているかを、理解するべきだ。
 自衛隊が給油することには、確かに意義がある。ただし、その意義は、世界の平和に貢献することではないし、先進国でテロが増えるのを阻止することでもない。日本が米国の犬となって、ちんちんすることが目的なのだ。そしてご主人様に頭を撫でてもらいたいというのが、日本の保守派の本音なのである。
 

posted by 管理人 at 23:04 | Comment(1) | 政治 このエントリーをはてなブックマークに追加 
この記事へのコメント
麻薬が関係あるとは知りませんでした・・・
Posted by peace68 at 2011年06月22日 11:23
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