◆ 中国や韓国のトラウマ:  nando ブログ

2012年09月22日

◆ 中国や韓国のトラウマ

 中国や韓国は、どうしてあれほど反日運動をするのか? 彼らがもともと気違いだからか? ここで「トラウマ」という概念を使うといい。

 ──
 
 中国や韓国は、どうしてあれほど反日運動をするのか? ほとんど狂気的だが、それは彼らが狂人だからか?
 これを考えるとき、ローマとカルタゴの例を思い浮かべるといい。
 ローマとカルタゴは、第一次・第二次のポエニ戦争で戦い、いずれもローマが勝ったが、ローマは莫大な被害を出した。そのせいでカルタゴを恐れる気持ちが強かった。
 そのあと、カルタゴを憎む気持ちがどんどん高まり、最終的には、カルタゴに無理難題を吹っかけたあげく、武装解除させた上で、第三次ポエニ戦争を吹っかけて、カルタゴを滅亡させた。Wikipedia から引用しよう。
 そして20年間、ローマ本土を破滅的破壊に追い込んだカルタゴは、それにしては寛容な停戦条件である、海外領土(シチリア島、サルデーニャ島、ヒスパニア)を(いずれも、すでに敗戦により実効支配を失っている)ローマに引き渡し、毎年200タレント銀貨の賠償金(カルタゴ農業生産の1年分未満)を50年間にわたって支払う事、軍事行動の自主決定権を持たないという責務を負っていた。
 紀元前151年、カルタゴは二度の戦争で領土の大半を失ったにもかかわらず、ローマへの高額の賠償金を繰り上げて完済した。しかし、過去連年ライバル・カルタゴに悩まされてきたローマにとっては、かかるカルタゴの驚異的な経済力や復興力は脅威であり、ローマ内ではカトーを始め、ローマへの将来の禍根を断つ為、いつかカルタゴを徹底的に破壊すべき、という意見が増え始めた。
 第二次ポエニ戦争でローマは20年近く戦場になり、数十万人の犠牲を出していた。全ての禍根をローマの力で絶つこと、そのためには、復興したカルタゴも滅ぼすべきだと言う民意が芽生えていた。特に主戦派のマルクス・カトーは元老院でどんな演説をしても、「ところで、カルタゴは滅ぼされなければならない (Carthago delenda est) 」の言葉で締めくくった。
 ローマは、……軍隊を召集、カルタゴに開戦を示唆した。カルタゴは低姿勢で折衝を重ね、カルタゴの良家子息300人をローマに人質に差し出す条件で、国土と自治を許可されるとの約束を得たが、人質送還が履行されると、ローマは軍団をウティカに上陸させ、 全ての武器と防具とを引渡せと要求を加えた。(武装解除)
 引渡しを終わると、ローマはさらに要求を加え、カルタゴの全市街を焼き払うので住民は少なくとも10マイルは内陸に移るようというカルタゴにとっては殆ど破滅的な事項を求めた。
 それは、都市国家カルタゴの消滅に等しく、カルタゴ人にとっては承諾の不可能な要求であった。既にカルタゴは完全に武装解除され丸裸同然の状態だったが、最後のローマの要求は拒否し、ローマ軍によるカルタゴ攻撃戦が始まった。これが第三次ポエニ戦争である。
 開戦と同時に町は包囲された。完全包囲下にあり、食料も他物資も補給のないカルタゴ側は次第に追い詰められ、多くのカルタゴ人が餓死した。さらに戦いの最後の6日間には、多くの戦死者が出た。戦後に残されたカルタゴ人の数は5万人で、戦前に比べるとわずかな数だったが、全て奴隷として売られることになった。 町は、10日間から17日間ほどで手際よく焼き払われた。町の壁や建物、港は完全に破壊され、一説によると周辺の土地は作物が育たぬようにと塩が撒かれたとも言われる。
 さて。ローマはなぜそれほどにもカルタゴを憎んだか? ローマ人が狂人だったからか? いや、違う。過去のトラウマあったからだ。「カルタゴとの二度の戦争でひどい目に遭った」というトラウマが。
 
 ローマはカルタゴの優秀さを知っていた。二度も叩きつぶしたのに、それでもカルタゴは復興して、ローマ以上の経済的繁栄を誇るようになった。
 「おれたちは勝ったのに経済的に苦しい。なのに負けたカルタゴは繁栄している。畜生!」
 ここには妬みがある。と同時に、カルタゴへの恐れがある。これほど優秀なカルタゴであれば、このまま放置すると、いっそう強大になるだろう。そのとき、軍備を持つようになったら、どんなことになるやら。ローマは今度こそカルタゴに負けてしまうかもしれない。 
 ここには三つの(心理的な)素因があった。
  ・ 過去のカルタゴによる戦争被害 (トラウマ)
  ・ 現在のカルタゴの経済的な繁栄 (妬み)
  ・ 将来のカルタゴの軍事的な強さ (恐怖)

 この三つが相まって、カルタゴへの憎悪が高まった。

 しかしながら、このとき、カルタゴは自分が憎まれていることを理解しなかった。カルタゴは軍事力も制限されていたし、領土的野心もなくしていたし、何より過去の二度の敗戦ですっかり平和主義になっていた。自分たちが平和愛好者だから、他国から憎まれるとは思っていなかった。
 しかしながら、カルタゴは憎まれていたのである。ローマの「トラウマ」ゆえに。そして、現在のカルタゴの経済的な繁栄が高まれば高まるほど、将来のカルタゴへの恐怖は高まった。
 それゆえ、カルタゴ憎しの気運に乗って、こういう声が共感を得た。
 「カルタゴ滅ぶべし」

 そして、その声が高まったあげく、カルタゴは滅ぼされてしまったのである。
 カルタゴはなぜ滅びたか? カルタゴが何か悪いことをしたからではない。ローマがトラウマゆえに妄想にとらわれたからである。
 このような歴史的な事実は、まさしくあったのだ。過去において。
 
 そして今、日本のそばの隣国でも、トラウマゆえの妄想に駆られた国が……



 [ 付記 ]
 ここまで読めば、日本が何をするべきかも、わかるだろう。
 それは、「何もしないで黙って頭を低くすること」ではない。それはカルタゴの方針であるにすぎない。まるでカルタゴの運命をなぞろうとするような。
  


 【 追記 】
 日本が何をしてはいけないかも、わかるだろう。それは、謝罪だ。中国や韓国に謝罪をしてはいけない。
 中国や韓国は過去のトラウマを引きずっている。そういう状態を止めることが大切だ。とすれば、中国や韓国が「過去の歴史を謝罪せよ」と要求しても、その要求をつっぱねるべきだ。「過去は過去であり、もう済んだことだ。半世紀以上も前のことをいつまでも引きずるな」と。
 比喩的に言えば、「死者をよみがえらせるな」ということだ。死者は安らかに眠らせればいい。死者をよみがえらせて、死者の怒りを現世に持ち込むべきではない。そんなことをすれば地上が地獄になる。
 なるほど日本が、中国・韓国の死者に謝罪するのはいい。しかしそれは、半世紀前になしたことだ。今の日本人が今の(生きている)中国人や韓国人に謝罪する必要は、ただの一つもない。今の中国人や韓国人が謝罪を要求する資格も理由もない。
 今の中国人や韓国人は何か勘違いしている。誰かが謝罪するべきだとしたら、彼ら自身だ。今の中国人や韓国人が過去の先人に謝罪をするべきだ。「われわれは平和の建設には何一つ努力せず、むしろ憎しみを掻き立ててきました。何一つ教訓を得ず、あなた方の死を無駄にしてしまいました。そしてまた、あなた方の死を利用して巨額の賠償金や援助を得てきました。あなた方の死を食い物にしてきました。しかも、あなた方の死を利用するばかりで、何一つ感謝しませんでした。また、日本に対しては、『われわれの先人に謝罪せよ』と言うかわりに、『われわれに謝罪せよ』と述べることで、先人(死者)への謝罪を盗み取ってきました。」と。
 中国人であれ、韓国人であれ、先人への敬意や感謝が欠けている。だからこそ先人を自分のために利用するばかりで、先人に頭を下げようとしない。
 だから今後、日本は決して謝罪をするべきではないのだ。

 結論。 

 今後は次の二つの方針を取るべきだ。
  ・ 中国や韓国に対して、過去のことでは謝罪しない。
  ・ 「反日の憎悪を捨てよ」と呼びかける。

 特に後者は大切だ。なぜなら、憎悪こそ、戦争への道だからだ。
 中国や韓国が「謝罪せよ」と述べて、反日活動を続ければ、憎悪を掻き立てることで、戦争への道につながる。ローマとカルタゴの例に見るように。
 このことを世界に訴えるべきだ。「中国や韓国は憎悪を掻き立てて戦争への道へ導こうとしている」と。このような広報活動を世界的に繰り広げるべきだ。
 問題の本質は、領土争いではなく、反日運動なのだ。
 
 《 オマケ 》
 ついでに言うと、日本が韓国を植民地化したことについても、謝罪をする必要はない。なぜなら日本が朝鮮を併合したことで、朝鮮は欧州列強による植民地化を免れたからだ。その意味では、むしろ感謝してもらった方がいい。
 列強に植民地化されたインドネシア諸国がどんなにひどい目に遭ったかを考えれば、日本に併合された朝鮮はほとんど天国だったはずだ。
  → 日本併合前後の朝鮮の写真
 
 以上のことは、私の独自見解ではなくて、ただの事実である。そのことはググればわかる。
  → ベトナム 親日 植民地
 「ベトナム」のかわりに、「ビルマ」「ラオス」「インドネシア」などで検索しても同様だ。いずれもひどい植民地支配から脱する助けとなった日本に深く感謝している。



 【 関連項目 】

  → 老若格差という虚構 2 (社会遺産)
  ※ 日本人もまた、先人への感謝がない。
  
 【 参考情報 】
 
  → 野中広務が尖閣問題で中国に謝罪した  (2012/09/22)



 【 関連サイト 】

  → Wikipedia : 日本の戦争謝罪
   ※ 「日本は謝罪せよ」という要求があるが、「謝罪済み」と示す。

 
posted by 管理人 at 21:36 | Comment(5) | 政治 このエントリーをはてなブックマークに追加 
この記事へのコメント
大東亜戦争の敗戦色が濃くなる中で、日本中枢部で「カルタゴ的敗北は避けたい」という言葉が語られました。
 この意味は、第三次ポエニ戦争時のカルタゴのように一木一草まで破壊し尽くされ、国そのものが消滅させられた事を指して「カルタゴ的敗北」と言っていました。
 今回の貴ブログのご指摘のポイントは、「なぜカルタゴが、ローマに対して融和的、平和主義的な姿勢で臨んでいたのに、ローマはカルタゴを消滅させるような敵対的な姿勢で対応したのか」という問題提起ですね。
 対立する二国の一方が平和的姿勢で望めば、戦争は避けられるというのは、間違いだというのが、ご指摘の核心だと思います。
 私もご指摘にまったく同感です。
Posted by 屋根の上のミケ at 2012年09月22日 22:24
 最後に  【 追記 】 を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2012年09月23日 08:59
 ニュース。
 「軍事衝突に向け準備」 南シナ海で中国海南省トップ
  → http://sankei.jp.msn.com/world/news/120921/chn12092120220010-n1.htm

Posted by 管理人 at 2012年09月23日 10:09
まったく先生のおっしゃるとおりだと思います。
中国への民主化要求,韓国への後ろ向きな姿勢に対する非平和的な態度への批判,こういうことが問題の根本であることを世界に主張し,中国や韓国のモラルの欠如を国際的に非難していくことが日本の国益だけでなく,アジア全体の国益につながると思います。

日本は戦後世界的に見ても平和国家としてどの国よりも貢献してきたはずなんです。
一部の国は認めているが,肝心な中国や韓国が認めていないのは日本があまりにも世界に対してアピールがなさ過ぎるからではないでしょうか。
キチガイ国家は,一国では相手はできません。
Posted by youkazu7777 at 2012年09月24日 01:58
新聞の「冷静になれ」という論調に違和感があったのですが、これは「冷静になって黙っていればいいのか?」という憤りを感じていたことに気付かされました。
狂人だとか、コメント欄のキチ●イという表現には賛成できませんが、論調は痛烈ながら素晴らしいエントリーですね。

問題はこういった意見が公のメディアにさらされずに、向こう側の暴挙を書きたてるだけで無為無策でいることです。このブログやエントリーがもっと世間の目に触れることを望みます。
Posted by ジョン・ヘンリー at 2012年09月25日 08:25
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