◆ 1票の格差と最高裁判決:  nando ブログ

2013年11月21日

◆ 1票の格差と最高裁判決

 1票の格差をめぐって最高裁で「違憲状態」という判決が出た。これについて私の見解を述べる。

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 1票の格差をめぐって最高裁で「違憲状態」という判決が出た。
  → 1票の格差:昨年衆院選「違憲状態」、最高裁判決 選挙、無効は棄却(毎日新聞)
  → 12年衆院選は違憲状態 最高裁判決、一票の格差訴訟:朝日新聞
  → 昨年の衆院選「違憲状態」 一票の格差、最高裁判決 選挙無効請求は棄却産経新聞

 この判決のポイントは、二つある。
 (1) 「違憲」ではなくて「違憲状態」としたこと。
 (2) 「選挙無効」にはしなかったこと。


 ここで、(1)と(2)は実質的には同じことであるらしい。つまり、「違憲状態」というのは、次のことと等価であるらしい。
 「法律的には合法性を認めない(違法である = 違憲である)のだが、それをそのまま認めると大混乱が起こるので、現状を追認する。つまり、選挙無効にはしない」


 ──

 ここで、私の見解を述べよう。
 上のような判決は、あまりにも非合理的だ。
 「法的には違法であるが、仕方ないから違法状態を追認して、それを違法とは呼ばない」

 なんて、ご都合主義に過ぎる。

 では、どうすればいいか? 私としては、次のことが合理的であると思う。
 「違憲であることを認定する。と同時に、それをそのまま認めると大混乱が起こるので、現状を追認するということも認定する。その上で、この認定を時限措置としてのみ認める。換言すれば、一定期間の後で、この時限措置の停止をする」


 具体的には、次のことだ。
 「違憲であることを認定するが、選挙無効とはしないで、1年後までは有効とする。ただし1年後には無効とする。国会はそれまでに合憲である方式で再選挙することを義務づけられる」


 これを担保するために、次のことを同時に決める。
 「国会が1年後までに実現しない場合に備えて、暫定首相と暫定内閣を最高裁判所が任命する。これは選挙管理内閣であり、1年後から1年2カ月後まで、仕事をする。1年後に選挙の公示をして、その2〜3週間後ぐらいに選挙を実施する。なお、新しい国会が召集されるまでは、国会は休眠状態となる」
 「この暫定内閣(選挙管理内閣)は、小選挙区に対して、完全なドント式で定数を配分する。ただし、小規模の県については、隣接県との合区を認める。たとえば、鳥取と島根では議席数がゼロになる可能性があるが、この場合、双方の県が合区を申し出れば、『鳥取・島根』という選挙区で、1以上の議席数を得ることが可能になる」


 ──

 本来ならば、裁判の原告が上記のような提案をするべきだった。
 しかし現実には、しなかった。だから裁判所としては、「選挙無効による無政府状態なんか認められない」という判決を下すことしかできなかった。
 だから、本質的には、今回の裁判は「原告の作戦ミス」と言える。原告は「選挙無効」を求めたが、単なる「選挙無効」は「無政府状態」なのだから、そんな判決を得られるはずがないのだ。
 今回の訴訟で原告が敗訴したのは、原告の作戦ミスと言える。最初から負けになるしかないような訴訟をしたのがいけなかったね。
( ※ 原告は、法律馬鹿のまま現実無視のことばかり言っていたから、現実を重視するリアリストの最高裁に蹴っ飛ばされたわけだ。そのあげく「法律的にはおれたちの方が正しいのに……」と歯ぎしりしているわけだ。アホですね。法律のことしか考えない、法律馬鹿。)



 [ 付記1 ]
 実を言うと、「一定期間後に選挙無効」という判決は、私のが初めてではなく、すでに高裁段階で出ている。次の記事に詳しい。
  → 昨年衆院選は違憲・無効と判決 広島高裁、初のやり直し命令
 
 これは「半年後の無効」ということで、私の提案に近い。ただし、「国会に司法が選挙のやり直しを命じる」という判決であるから、実効性がまったくない。やり直しをするにしても、やり直しをする方法が明示されていないのだから、国会の怠慢により、とんでもない混乱が起こるに決まっている。
 現実には、「ちゃんとやれ」と前にも最高裁の判決が出ていた。なのに、国会は怠慢で無作為を続けてきた。仮に、上記の高裁判決が有効になれば、国会はまたしても怠慢で無作為を続けたあげく、選挙無効の判決だけが有効となり、日本は無政府状態となる。それは最悪だ。
 一方、本項の提案は違う。「最高裁が暫定首相を任命する」という方式だ。これならば、大丈夫だろう。実効性がある。

 [ 付2 ]
 暫定首相を誰にするか? 学識経験者を適当に決めれば、それでいい。あとは優秀な官僚がサポートするはずだ。
 そもそも、鳩ぽっぽみたいな無能な人間でさえ、首相を務めることができたのだ。学識経験者だったら、もっといい暫定首相になれるだろう。
 また、そもそもの職務は、選挙管理ぐらいでしかない。たいして仕事をする必要はないのだ。
( ※ そのとき大地震が起こったら……という心配はあるが、ま、来たら来たで、鳩ぽっぽよりはまともなことができそうだ。) 
 
posted by 管理人 at 23:14 | Comment(0) | 政治 このエントリーをはてなブックマークに追加 
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