◆ 英国は EU を離脱するか 10:  nando ブログ

2016年06月26日

◆ 英国は EU を離脱するか 10

 最後に残された、ウルトラ級の解決策を示そう。それは「イングランドの独立」だ。スコットランドと同様に、イングランドも独立すればいい。(びっくりぽん)

 ──

 前項 で示したように、今の英国では、「離脱」に投票したことを後悔している人々が増えている。現時点で再投票を実施すれば、残留派が勝つはずだ。その場合には、次の道が取れる。
  ・ 離脱の「通知」を無期限延期する。
  ・「通知」を実行したあとで、「取り消し」をする。

 この二つについては、すでに別項で詳しく述べた通りだ。(国民投票を無視することは難しいが、二度目の国民投票に従うのであれば問題ないからだ。)

 ただし、この方針には、一つだけ難点がある。「再投票を実施する」ということだ。
 とはいえ、よく考えると、実は、この難点は、あまり大きな難点ではない。
  ・ 国民の多数の支持があれば可能である。
  ・ 立法するだけでいい。前回と同様。
  ・ スコットランドと北アイルランドの独立決定後ならば支持される。

 というわけで、再投票は、さして困難ではない。

 それでも、まかり間違って、再投票が実施されないまま、時間切れになってしまうこともある。つまり、最悪の事態が来ることもある。(万一の場合、みたいだが。)
 そのとき、どうするか? 「英国の破滅の日」が来るとわかっていて、ただ指をくわえて待っていることしかないのか? なすすべもなく、国家の死を受け入れるしかないのか?

 ──

 そこで、困ったときの Openブログだ。( nandoブログだけど。)
 名案を示そう。こうだ。
 「英国(連合王国)から、イングランドが独立する」


 どういうことか説明しよう。
 英国が「離脱」を通知したら、このあと英国は沈没するしかない。沈没する船に残りたがる人はいない。ゆえに、スコットランドと北アイルランドは、さっさと独立して、EU に残留する。
 それを見て、ウェールズも遅ればせながら、沈没する船から逃げ出す。つまり、英国から独立して、EU に残留する。
 残ったのは、イングランドだけだ。イングランドだけは、英国とともに沈没するしかないのか? いや、違う。イングランドもまた、英国から独立すればいいのだ。(あまりにも奇想天外な方針。ウルトラ級のアイデア。)

 この時点で、英国にはイングランドしか残っていない。英国とイングランドは同一だ。なのに、英国からイングランドが独立するとは、どういうことか? それは、「形だけを残して、中身を移す」ということだ。
 英国という形式だけを離脱させて、実体としてのイングランドは残留させればいいのだ。ちょうど、スコットランドと北アイルランドとウェールズが独立して残留するように。
 これで、一切は解決する。

 ──

 この方式は、あまりにも奇想天外だが、不思議ではない。いや、不思議ではないが、不思議の国のアリスだ。そこでは、「チェシャ猫が、(抽象的な)笑いだけを残して、消えていく」という話がある。猫が姿を消して、(抽象的な)笑いだけが残る、というわけだ。


少しずつ消えていくチェシャ猫
 (出典:Wikipedia
ccat.jpg


※ 動画の最後のあたり




 猫が消えて、笑いだけが残る。
 同様に、イングランドが出ていって、「英国」という枠組み(実体のない形式)だけが残る。
 EU から離脱するのは、実体のない「英国」(= もぬけの殻)だけだ。他のイングランド(など)の実体は、元通り、EU に残留するのである。
 そのための方法が、「英国からの独立」だ。これを、イングランドを含めて、4つの構成要素全体に当てはめればいい。
 こういうふうにすれば、最後の最後になっても、問題は回避されるわけだ。






不思議の国のアリス (角川文庫)

posted by 管理人 at 23:16 | Comment(5) | 政治 このエントリーをはてなブックマークに追加 
この記事へのコメント
それによってEU単一市場へのアクセス権をブリテン島とアイルランド島の諸国が持つようになるが、英国通貨ポンドはなくなり、シェンゲン協定は強制遵守。デンマークやベルギー、ポルトガル、フィンランド規模の国家扱いになるかもしれませんね。
その後、ポンド復活は無理でも合州国としてまとまることは可能でもスコットランドは嫌がるでしょうね。
Posted by 京都の人 at 2016年06月27日 00:53
まあ、最悪の事態を回避するというのが目的であって、現状維持が目的じゃないですから。致命的でない程度の、若干の悪化は仕方ない。最善をめざすのが目的ではなく、最悪を回避することが目的。
Posted by 管理人 at 2016年06月27日 07:34
http://nando.seesaa.net/article/439419765.html
イングランド&ウェールズだけEUにいなくて、他はEU、アイルランドは悲願の統一ってのが現実的な選択肢でしょう。ウェールズも独立。
これならサッカーのチームも一つの国から一つづつ出られるし、各種数学・物理などの国際競技会も
四つの国に分かれたことで3倍の枠がもらえて大成功!(その代わり北アイルランドの人はアイルランドの人たちと競争を強いられることになります)
そんなに簡単に独立できるのかという意見はあります。ただし、コソボだって国連加盟国のほとんどは独立を支持し、
パレスチナの独立だって過半数の承認を得てオブザーバー国家になったのですから、ウェールズが独立を主張しても
反対するのはEU諸国だけでしょう。
Posted by イングランド&ウェールズでええやん at 2016年06月27日 11:19
とっても素晴らしいアイディアを提案されているようなので、それを是非是非英国政府やマスコミに送ってあげて下さい。
離脱されると日本人としても困りますので。
Posted by 七海 at 2016年06月27日 22:43
何だかんだ言って、やっぱり難民の存在は邪魔なんですね。
まあ、難民発生の原因は自分たち(ヨーロッパ諸国)にあるんですが。
自業自得。因果応報。
Posted by 本音を語ろう at 2016年06月27日 23:39
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