◆ クリスマスの行列(生産性の低さ):  nando ブログ

2016年12月24日

◆ クリスマスの行列(生産性の低さ)

 クリスマスの店頭に行列ができている。これを見ると、日本のサービス業の生産性の低さがわかる。

 ──

 繁華街を歩いていたら、行列ができていた。何かと思ったら、有名ケーキ店と、有名フライドチキン店だ。クリスマスなので、購入する人が押し寄せて、行列ができているわけだ。
 こんなに行列ができているのを見ると、「まったく無駄だな」と思わずにはいられない。
  ・ 客は無駄に長時間も待ち続ける。
  ・ 店は(回転率が低くて)大量に売れない。販売機会の損失。


 もっとうまくやれば、問題は解決するはずだ。
  ・ 客は短時間並ぶだけで商品を買える。
  ・ 店は(回転率が高くて)大量に売る。


 では、そのためには、どうすればいいか? こうだ。
  ・ 販売価格を、切りのいい価格にする。(おつりなし)
  ・ 販売品目を絞る。(2〜3種類)


 たとえば、ケーキならば、次の3種類
   1500円、2000円、3000円

 たとえば、フライドチキンならば、次の3種類
   セットA、セットB、セットC

 これらの商品だけに絞って、他の一般商品の販売をやめる。
 こうすれば、客が迷う時間も減るし、おつりの受け渡しの時間も減る。大量の客を処理することができる。

 普通の発想だと、「メニューを増やすと、客が増える」となる。だが、もともと客が多すぎる状況では、「メニューを減らすと、販売数が増える」というふうになるのだ。
 通常は、需要が上限を決めるが、需要が過大のときには、供給が上限を決める。だから、供給が増えるように、メニューを減らせばいいのだ。

 ──

 以上のようなことは、考えれば、すぐにわかる。しかし、そうしない。なぜか? 考えないからだ。
 この理由を探れば、「日本のサービス業は生産性について何も考えていないからだ」と言える。従業員はともかく、経営者が何も考えていない。だから、「メニューを絞って、販売量を大幅に増やす」という発想ができない。

 前項 では、「日本の生産性はなぜ低いか?」ということが話題になった。(後半の【 関連サイト 】のあたり。)
 そこでは、「農業の生産性が低いからだ」と述べたが、それとは別に、日本ではサービス業の生産性があまりにも低すぎるようだ。経営者が馬鹿なせいで。
 
posted by 管理人 at 16:54 | Comment(4) | 経済 このエントリーをはてなブックマークに追加 
この記事へのコメント
この記事を読んで、サービス業の生産性とは何か、考えると分からなくなりました。管理人さんはよく分かっておられるとは思いますが
下記のサイトを読んでみてもらいたいものです。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-ce16.html

「サービス価格は労働の値段である」という基本に立ち戻る必要がある・・・経済も考えると分からなくなるんですよ。
Posted by 守銭奴 at 2016年12月24日 21:29
 本項で述べたのは、効率の話。無駄をなくして、効率を上げよう、という話。特に、企業間の違いを論じるときに適している。効率を上げた企業ほど、勝ち残れる。

 「サービス価格は労働の値段である」というのは、経済学の話。特に、国家間の違いを論じるときに適している。賃金の高い国ほど、サービス価格は上がる。

 両者は、どちらも「生産性」だが、論じている内容は全然別のことですね。
Posted by 管理人 at 2016年12月24日 22:05
並んでいるという現象がとてもおかしいことに気づきませんか?
現実を見たらそれで釣り合いが取れていておかしくはないのです。
Posted by 名無しさん at 2017年01月01日 02:17
オペレーションコストの削減は重要ですね
しかし群集心理と言うものを考慮していない
並んで買うという行為や行列ができる店舗という付加価値
これを理解してる店舗は千年もつ
Posted by 名無し at 2017年01月01日 18:51
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