◆ 日本が不況から脱せないわけ:  nando ブログ

2017年02月15日

◆ 日本が不況から脱せないわけ

 日本が不況から脱せないわけを、一瞬にして説明できる。1枚の絵を見れば、すぐにわかる。

 ──

 日本が不況から脱せないわけは、次の絵を見ればわかる。


jouro1.jpg


 子供が植物を育てようとして、水を与えている。
 では、水をジャブジャブ与えれば、植物は育つか? 

 ここで、次のように考える。
   植物 = 日本経済
    水  = マネー


 政府・日銀は、日本経済を育てようとして、マネーをジャブジャブ与えた。
 「好況のときには、マネーをジャブジャブ与えれば、日本経済はそれを吸収して、どんどん成長したんだ。不況のときだって、同様さ。マネーをジャブジャブ与えれば、日本経済は成長するに決まっている」

 ──

 なるほど。それは一つの信念だ。しかし、そこでは、重大なことが忘れられている。「好況と不況とは違う」ということだ。
  ・ 好況 = 経済がうまく行く状況
  ・ 不況 = 経済がうまく行かない状況


 絵に合うように、比喩的に言えば、こうだ。
  ・ 好況 = 光がいっぱいある状況
  ・ 不況 = 光がない暗闇の状況


 光があるときには、水を与えれば、植物は生長する。
 光がないときには、水を与えても、植物は生長しない。

 ──

 以上でわかったはずだ。
 今は不況である。真っ暗な状況である。ここにおいて、「光はたっぷりとある」と勘違いして、水を与えても、何の意味もないのだ。
 そして、そのことに気づかないまま、政府・日銀は誤認する。
 「水をいっぱい与えているのだから、植物はどんどん生長するはずだ」
 「マネーをいっぱい与えているのだから、日本経済はどんどん成長するはずだ」

 ──

 政府・日銀は、とんでもない勘違いをしている。それこそが、日本がいつまでも不況を脱せない理由だ。
 そして、そうと理解すれば、日本が不況から脱する方法もわかる。それは、水(マネー)をたっぷりと与えることではなく、を与えることだ。

 光とは何か? 需要である。日本経済には、需要が不足している。だからこそ、需要という光を与えるべきなのだ。
 これがマクロ経済学からの結論だ。

 ※ 「水を必要とする状況」をもたらすものが、光だ。
   「マネーを必要とする状況」をもたらすものが、需要だ。
   光があれば、植物は水を必要とするので、水が有効だ。
   需要があれば、経済はマネーを必要とするので、マネーが有効だ。
   この根本原理を理解しないで、マネーだけ与えても、無効だ。



 [ 付記 ]
 需要を増やすことの、具体的な方法は、下記で述べた。要するに、大規模減税である。(その財源は、将来の増税。)

  → 需要拡大の方法
  → 景気回復の方法は? (総需要の拡大)
  → 減税の意味
  → 生産量の調整
  → 中和政策

posted by 管理人 at 22:43 | Comment(15) | 経済 このエントリーをはてなブックマークに追加 
この記事へのコメント
記念の木を植えたので、皆さん毎日水を与えましょうと、せっせと水を与えていたら、そのうちに木は枯れてしまいます。その例かと思いました。
Posted by さくら at 2017年02月16日 08:02
@不況の原因=(生産+消費+生殖)活動の減退
A低炭素政策=(すべての)活動の抑制効果

よって、低炭素政策が根本原因だと思います。
Posted by ama太郎 at 2017年02月16日 09:10
財務省主導の緊縮財政、財政均衡主義が主因ですね。
そこに消費税の増税(これも財務省主導)。
財務省を何とかしないといけません。
Posted by K'z at 2017年02月16日 09:58
地球環境を考えたら、低炭素政策は、意義があるのではないでしょうか。

人間は地球上の生態系も含めた環境と共存しているわけであり、低炭素政策は、温暖化、海洋酸性化が懸念されている昨今において、最優先事項かと思います。

生産、消費と人口増加を繰り返していたら、地球、生態系、人類の未来はどうなりますか?
Posted by あ at 2017年02月16日 19:31
> 低炭素政策=(すべての)活動の抑制効果

 それが成立するなら、日本以外の国もみんな不況のはず。しかし、一番熱心なドイツが、一番高成長だ。
 データは上の説の逆となっているね。

 ──

 ついでだが、「低炭素政策」とは、(たとえば)「自動車を走らせない政策」のことではなく、「自動車の燃費を良くするために、高額の製品を買いましょう」という政策だ。すると、支出額がどんどん増えて、不況よりはインフレになるものだ。
Posted by 管理人 at 2017年02月16日 19:48
>たとえば、人々が太陽電池やエコカーを買えば、その分だけ総需要が増えるのではない。人々は同じ所得のなかで、太陽電池やエコカーを買うから、その分、他の産業の売上げが減ってしまうのだ。たとえば、家電やパソコンや外食費などが減ってしまう。それらの産業で働く人々にとっては、かえって売上げ減少が起こる。
 だから、たとえおこぼれ効果があっても、「他分野に金を食われる」というのと相殺しあって、効果はほとんどない。もしくは、効果はマイナスになる。
 政府が太陽電池やエコカーを推進すればするほど、他の産業はますます貧しくなりかねない。<
(nandoブログ「需要拡大の方法」 2009.4.10)

すなわち「低炭素政策」とは、「四角いマスを小さな(効率の悪い)マスに替える」ことだと思います。

ドイツは東ドイツから受け継いだ貯金を使い果たした後は足踏み状態らしいですが・・・。
Posted by ama太郎 at 2017年02月17日 08:45
↑ 無駄に補助金を投入すると、補助金の分だけ、効率は悪化する。
 だけど、補助金を投入しないのなら、別に悪いことではない。たとえば、プリウスとかノート・ハイブリッドとかには、特別な補助金は出ていないようだ。だったら、普及していくことは、好ましい。
 ただし、エコカー減税 100% というのがあって、これの分だけは余計だ。といっても、同種のガソリン車でも、75%や 50% の減税だから、ほとんど差はないとも言える。この程度なら、どっちでもいい。
 一方、ガソリン車で 75%や 50% の減税というのは、過剰ですね。これは、ただの無駄。
Posted by 管理人 at 2017年02月19日 11:50
政府が需要(公共事業)を作ろうとするとすぐ反対するくせに南堂ちゃんは
Posted by 名無し at 2017年02月19日 11:57
↑ 政府の需要というのは、あなたの金を政府が勝手に使う泥棒行為のこと。需要ならば何でもいいということではない。
 あなたが泥棒歓迎なら、泥棒にどんどんプレゼントすれば? 泥棒があなたの金を消費してくれる。
Posted by 管理人 at 2017年02月19日 12:16
>たとえば、プリウスとかノート・ハイブリッドとかには、特別な補助金は出ていないようだ。

出ます。(^^)/
クリーンエネルギー自動車等促進対策費補助金
http://www.cev-pc.or.jp/#no01
http://www.cev-pc.or.jp/hojo/pdf/h28/H28_meigaragotojougen.pdf
Posted by ama太郎 at 2017年02月20日 08:34
↑ 上の二つのサイトは、電気自動車・燃料電池車の補助金です。ハイブリッドは対象外です。
 数年前に、ハイブリッド向けの補助金は打ち切られました。
Posted by 管理人 at 2017年02月20日 12:08
> 政府の需要というのは、あなたの金を政府が勝手に使う泥棒行為のこと。

意味不明です。少しだけでも考えたら必要な公共事業なんてすぐ思いつくでしょう。
デフレの今だからこそ、それが出来るチャンスなのに、国民が馬鹿なメディアのせいで
公共事業=無駄、悪だと信じてしまっている。

Posted by K'z at 2017年02月22日 00:28
> 必要な公共事業

それは話が別。
たいていの大型公共事業は、長期的、かつ、必要性のないものだ。

一方、景気対策の公共事業は、「景気が回復したらやめる」(インフレを防ぐ)必要があるので、短期的なものに限られる。

短期的で、かつ、必要性の高いものというと、補修ぐらいですね。

現実はどうかというと、やたらと大型公共事業をやるくせに、補修は全然足りない。国民のためのというより、表や政治家のために公共事業をしている。公共事業を増やすというときも、同様だ。本末転倒。
Posted by 管理人 at 2017年02月22日 06:58
光を遮るビニールハウスの中で植わっている植物に、水を大量にを与え続けているのがいまの政権である。

光を遮るビニールを取るための技法を考えることが今は優先順位は高いということですよね。
Posted by 35年前は現役 at 2017年02月26日 02:32
未だにこんなことを言っているようではだめですね。日本は全く進歩してません。
経済に関しては日本を捨てる方が幸せになれそうです。


『なぜ個人消費は回復しないのか、政府の「財政健全化計画」行き詰まる』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170416-00010002-nkogyo-ind
Posted by 反財務省 at 2017年04月16日 17:50
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