◆ 日欧 EPA の解決策:  nando ブログ

2017年06月29日

◆ 日欧 EPA の解決策

 (関税引き下げの)日欧 EPA の協議が難航している。そこで解決策として妙案を示そう。

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 日欧 EPA の協議が難航している。
 (1) 自動車については、日本が欧州の関税引き下げを要求する。
 (2)チーズについては、欧州が日本の関税引き下げを要求する。


 最終的には、上記の両者をともに満たすことで、譲歩しあう形で決着しそうだが、まとまらないまま保留状態になる可能性もなくはない。
 → 日欧のEPA交渉がヤマ場 チーズと自動車で難航:東京新聞
 → チーズ・自動車に隔たり=7月合意へ協議加速−:時事
 → 日本とEUのEPA交渉 チーズが最大焦点に | NHK

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 私の予想では、たぶん中途半端な形でまとまるのではないか、と思える。つまり、上記の二点をともに認めるのではなく、ともに認めない形だ。これでは、保護貿易のままとなる。日本国民としても、安いチーズを食べられれなくなり、損をする。(ほんの少数の酪農家だけは得をするが、99.99%ぐらいの日本人は損するだけだ。馬鹿丸出し。)

 そこで、私としては、うまい案を出そう。下記の通り。

 ──

 (1) 自動車

 自動車については、先の「米国だけ優遇する」という案を用いる。
  → トランプを喜ばせる方法(自動車): nando ブログ

 この案は、米国向けの対策だが、これを欧州向けの対策として転用する。つまり、「米国だけ優遇する」という方針のかわりに、「欧州だけ優遇する」という方針にする。これを代償として、欧州の(自動車)関税を引き下げてもらう。

 具体的にはこうだ。
 「日本の自動車関税を0%から 10%に引き上げる」
 「欧州車に限っては、二国間協定で、10%から0%に引き下げる」

 その後、欧州が自動車の関税引き下げを実施してくれたら、それとの引き替えで、(欧州向けの)関税の増税を取り消せばいい。
 こういう形で、欧州の(対日)自動車関税の引き下げを実現させる。

( ※ なお、「関税引き上げ」がまずいのであれば、「大型車に限った増税」でもいい。これでベンツや BMW の輸入が激減するはずだ。その後、欧州が自動車の関税引き下げを実施してくれたら、それとの引き替えで、増税を取り消せばいい。)

 (2) チーズ

 チーズについては、簡単だ。単にチーズの関税を引き下げて、数量制限も撤廃すればいい。これで欧州から安いチーズが大量に入って、国民は大喜びする。
 酪農家は? チーズ生産からは、原則として撤退してもらう。もともと国際競争力がないのだから、無理してチーズ生産をする必要はない。そもそも、生産量を維持する必要もない。酪農家の数は大幅に減少しているからだ。


rakunouka.jpg
出典:日本乳業協会


 酪農家は減っているのだから、生乳の生産だけを維持すればいい。チーズの生産を無理に維持する必要はないのだ。

 なお、酪農家の反発もあるだろうから、対策として、次の方針を取る。
 「チーズの輸入量が激増するのにともなって、関税収入(総額)が大幅に増える。その税収を、酪農家向けの補助金として供与する」


 たとえば、関税の税率を半分にすると、輸入量が 10倍になる。これなら関税収入の総額は( 0.5×10=5なので)5倍に増える。この増えた関税収入を、酪農家向けの補助金とする。

 実は、「農業補助金」というのは、欧州でも米国でもやっている。これらの国の酪農家は、補助金をいっぱいもらっているのだ。だから国際競争力が強い。ならば、日本でも酪農家向けに補助金を出すといい。それも、チーズ生産ではなく、生乳向けに出すといい。こうすれば、多くの酪農家は、生乳の生産をしながら所得増となる。

 まとめると、こうだ。
  ・ 欧州 …… 日本でチーズ販売して、関税を払う。
  ・ 日本 …… 生乳を生産して、補助金で補償する。


 かくて、どちらも得をする。そして、最も得をするのは、欧州の酪農家でもなく、日本の酪農家でもなく、日本の消費者である。安くておいしいチーズをいっぱい食べられるようになる。

posted by 管理人 at 19:00 | Comment(0) | 経済 このエントリーをはてなブックマークに追加 
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