◆ シリア難民の欧州流入:  nando ブログ

2020年03月08日

◆ シリア難民の欧州流入

 シリア難民の欧州流入がいよいよ問題となってきた。トルコがギリシャとの国境を開いたからだ。

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 シリア難民はこれまでトルコが受け入れていて、難民の応酬流入を防いでくれていた。ところがトルコが(堪忍袋の緒を切らす形で)「もう受け入れない」という方針を打ち出したので、シリア難民がギリシャに退去流入しそうになっている。ギリシャはこれを拒んで、国境封鎖の方針を打ち出した。
 トルコから欧州に渡ろうとする難民や移民が2月末からギリシャ国境に殺到している。トルコが欧州への国境の開放を宣言したためだが、欧州側は受け入れ拒否の構えで、緊張が高まっている。
  トルコ政府によると、ギリシャとの国境に押し寄せた難民や移民は今月6日時点で約14万2千人。きっかけは先月29日にエルドアン大統領が「(欧州への)ドアを開いた。今後閉まることはない」と発言したことだ。シリア内戦で北西部イドリブ県の戦闘激化に伴う難民増加を懸念したトルコが、これまで止めてきた難民らの欧州行きを認めた形だ。
 欧州連合(EU)が警戒する背景には、トルコを経由して100万人以上の難民申請者が欧州に押し寄せた、2015年の「難民危機」がある。
 トルコは16年にEUと難民の流入抑制策で合意し、「防波堤」となってきた。だがすでに国内にはシリア難民だけで約350万人を抱える。また、トルコには難民問題で欧州を揺さぶり、シリア政策への支持や支援金を取り付けたい思惑も透ける。ギリシャは国境を開放したトルコの決定に激しく反発。即座に国境の検問所を閉鎖し、難民申請の受け付けを1カ月間中止することを決めた。
 EUは6日に緊急の外相理事会を開き、対応を検討。EUの外相にあたるボレル外交安全保障上級代表は「EUからの支援を引き出すために違法な越境を勧めるトルコのやり方は、受け入れられない」と批判した。
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( → 「国境を開いて」シリア難民殺到 トルコが開放宣言、対岸のギリシャは拒否:朝日新聞 2020-03-08

 EU はこれまで、ドイツを中心に、「移民受け入れ」という方針を取っていた。それを拒否した英国は、EU 脱退にまで至った。だったら、その筋を通して、EU は難民を徹底的に受け入れるべきだろう。百万人でも、二百万人でも、千万人でも、いくらでも無制限に受け入れるべきだ。「自分たちは人道的にふるまいます」と偉そうに言っていたからだ。
 ま、どうせ破綻するに決まっているのだが、破綻という現実を理解できないのであれば、徹底的に難民を受け入れるべきだろう。

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 ただし、やがては「難民をすべて受け入れることはできない」という現実に気づく。「したくない」のではなく、「できないのだ」と気づく。
 そしてそのときには、「難民を受け入れる」という基本原則を捨てるべきだ。これまでの方針をすべて捨てて、「難民を受け入れることは根本的に間違っていました」と頭を下げるべきだ。
 そうしてこそ、正しい方策が見つかる。

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 では、正しい方策とは? なかなか見つからないので、困っているようだ。そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
 「シリアのうち、トルコとの国境に近いイドリブ県を、難民の居留地とする。ここに自治権を認めて、自治政府を建てる。現在は、反政府勢力が実権を握っているが、反政府勢力でなく、国連監視の下で、新たに選挙で自治政府を建てる。欧州各国は、この自治政府を支援する。この自治政府は、イドリブ県の域外には攻勢をしないものとする」


 この条件で、シリアとの停戦条約を結ぶ。
 もしシリアが合意すれば、この停戦条約を履行する。
 もしシリアが合意しなければ、(反政府勢力の方は停戦条約に合意するという条件の下で)欧州は反政府勢力に圧倒的な軍事支援を与える。これには、ロシア空軍機を撃墜するだけの対空ミサイルの設置を認める。つまり、欧州は、難民を EU 内で援助するための金を多大に払うかわりに、ロシア空軍機とシリア政府軍を撲滅するための兵力を投入する。

 シリアが合意した場合には、イドリブ県に難民が居住できるので、もはや欧州は「移民の大量流入」という問題に悩まされなくなる。イドリブ県の難民のために、多額の支援をする必要があるが、移民を欧州に受け入れるのに比べれば、圧倒的に低コストで済むはずだ。(なぜなら、移民は欧州では無能者として生活保護などを受けるが、地元のシリアにいれば有能者として自力で金を稼げるからだ。その大きな違いは、現地の言葉をしゃべれるかどうかだ。)
 シリアが合意しない場合には、反政府勢力を支援する。ここで、欧州全体の兵力を支援のために投入すれば、シリア政府軍を壊滅させることも可能だろう。このあとは一挙に、アサド退陣まで持ち込んでもいい。ロシア空軍機にも、対空ミサイルで多大な損害を与えるといい。
 ※ ただし、イドリブ県の域内での話だ。域外にまでは攻勢に出ない。ゲーム理論で言う「ブルジョア戦略」である。

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 以上のようにして、どう転んでも、シリア難民の欧州流入という問題は解決する。

 ※ 反政府勢力の軍事力が足りないようであれば、クルド人と連携して、クルド人の勢力に頼ってもいいだろう。
 ※ 制空権は重要なので、場合によっては、欧州が制空権を握ろうとしてもいい。ユーロファイター・タイフーンなどを派遣して、ロシアのスホーイなどと対決するわけだ。で、どっちが勝つかというと…… タイフーンはスホーイ Su-35 に対し、4.5倍の強さで勝てるそうです。
   → Su-35に対するキルレシオ
 とすれば、ロシアとしても、自国の戦闘機を壊滅させられたくないから、出しゃばらずに、引っ込むしかないでしょうね。
 
posted by 管理人 at 18:06 | Comment(0) | 政治 このエントリーをはてなブックマークに追加 
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