◆ 三方一両損の真相:  nando ブログ

2008年01月06日

◆ 三方一両損の真相

 「三方一両損」は、落語で有名な話。
 だが、その裏には、秘められた真相があった。実は ………

 ──

 江戸時代、金太郎と熊五郎がいる。この二人は、財布の持主と、財布を拾った男だ。ただし、拾った財布について、「おれのものだ」と奪い合うのではなくて、「あんたのものだ」と押しつけあった。(ここは気っぷのいい江戸っ子である。)
 さて。ここで、大岡越前に裁定してもらう。大岡越前が一両を出して、双方に二両ずつ渡す。そして、「三方一両損」という裁定を出す。
 これで完結。 (ここまでは落語。)

 ──

 しかしその真相は……
 金太郎と熊五郎は、グルであった。双方は示し合わせて、大岡越前から一両をせしめた。その一両を、双方で分けあって、二人とも儲けた。「しめしめ、大岡越前をだますのは簡単さ」

 ──

 金太郎と熊五郎は、儲けた方法を吹聴した。
 すると、それを聞いた悪賢い連中たちが、二人ずつで組んで、こぞって大岡越前のもとに押し寄せた。
 「私たちも同じように困っています。裁定してください」
 すると大岡越前は、どうしたか? また一両を与えたか? 
 
 ──

 大岡越前は、「この詐欺師どもめ」と、すべて引っ捕らえて、監獄にぶち込んだ。すると悪賢い連中は、不平を鳴らした。
 「不公平だ。どうしておれたちばかりが引っ捕らえられるんだ。金太郎と熊五郎ばかり、一両をもらえて、おれたちはもらえないんだ」
 するとそこへ、金太郎と熊五郎が、現れた。
 「馬鹿だな。あの話は、ただの落語だよ。嘘に決まっているだろう。そんなのを信じるのは、よほどの悪党だけだ。で、悪党をとらえるために、嘘をしくんだのさ。こうしてまんまと、悪党どもをごっそりとらえたぞ」
 「何だと? じゃ、おまえたちは、グルだったのか?」
 「その通り。おれたち二人は、役人さ。大岡越前様の、部下なんだよ。それで、一芝居打ったわけだ」
 「くそ。では、いったい何のために、そんな芝居を打ったんだ? 後世に名を残すためか?」
 「違うよ。大岡越前様が出世するためさ。悪党どもを引っ捕らえて、名奉行と称えたれて、上様の覚えがよくなる。役人にとって大切なのは、昔も今も、出世だよ」
 「すると、どういうことだ?」
 「あんたたちはみんな、大岡越前様の出世のために、利用されたということさ」
 「くそ。訴えてやる!」
 「訴えたところで、誰も聞く耳をもたないよ。さんざん恥をかくがいい。じゃ、あばよ。あんたたちの文句は、歴史には残らないよ。ははは」

 ──

 ところがはるかに時代を経て、私(南堂)が論理によって、昔の真相を暴露してしまった。

 [ 付記 ]
 で、結局、何が大切か? 
 二人で論争がまとまらないときには、外部の人の力をもらって、解決するのがいい……ということはない
 むしろ、外部の人の力をもらわない方がいい。つまり、自分たち自身の力で解決する方がいい。
 そのための方法が「妥協」だ。
 そして、外部の人が何かを出すとしたら、「」を出すべきではなく、(妥協のための)「知恵」だけを出すべきだ。

 問題の解決のために、何よりも大切なのは、「知恵」である。そのことを深く理解しよう。あらゆる問題は「知恵」によって解決するはずだ。外部の金銭や物質を期待するのは、いわば「神の力」や「空から降ってくる金」を期待するようなものであって、真の解決にはほど遠い結果をもたらすだけだ。

( ※ このことは、常にそうだとは限らないが、一般原則として成立する。)
posted by 管理人 at 21:12 | Comment(0) | 思考法 このエントリーをはてなブックマークに追加 
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