◆ 外国人労働者の本質:  nando ブログ

2008年05月08日

◆ 外国人労働者の本質

 
 外国人労働者(特に、外国人単純労働者)については、導入を拡大することに、賛成論と反対論がある。そこで、この問題を考える。

 ──

 まず、導入論がある。「外国人労働者をもっと増やせ。日本の労働を国際化せよ」という意見だ。朝日新聞など。……これは、「自由経済がいい」という趣旨ではなくて、「国際的な解放がすばらしい」という文化的な趣旨の意見だ。
 しかし、ここには、文化的な趣旨はあっても、経済学的な趣旨がない。比喩的に言えば、「貧者に金を上げよう」という路線の延長で、「貧者に労働をあげよう」という趣旨だ。

 ただし、である。金を上げれば自分が損をするとわかるが、職を上げれば自分が損をするとは思わない。(自分の職が奪われるとは思わない。)……そういう経済学音痴が根源にある。
 つまり、「金は目に見えるが、職は目に見えない。目に見えないものを奪われても、奪われたことに気づかない」というわけだ。
 こういう経済学音痴については、これまでも「泉の波立ち」で批判してきた。本項では、より根源的に考えてみる。

 ──

 まず、すでに述べたことは、次の趣旨だ。
 「かわいそうだからといって外国人労働者に職を与えれば、日本人の職が奪われる。外国人を一人だけ導入しても、そのことで職が奪われるとは気づかないが、外国人を大量に導入すれば、日本全体で多大な失業が発生する」

 簡単に言えば、こうだ。
 「日本に外国人労働者を一人だけ入れることならば可能だが、世界の数十億人を入れる余裕はない。そんなことをすれば日本経済が破綻する」
 そして、このことは、数十億人ではなくて、数万人であっても、同様である。次のようになる。
 「高い生産性を果たせる高度な外国人労働者ならば、日本にとって有益である。彼は日本全体の生産性を高め、また、多くの納税を果たして、日本にとって有益である。しかしながら、低い生産性を果たすだけの単純労働者ならば、日本にとって有害である。彼らは日本国民としての権利(福祉的な権利)だけをちょうだいすることで、日本にとって害悪をもたらす」


 ──

 では、なぜ、生産性の低い単純労働者は有害なのか?
 このことは、経済学的には、ミクロ経済学の原理(市場原理)を労働市場に当てはめればいい。

 外国人労働者は、低賃金の労働者である。その多くは、「研修」という名目で、最低賃金以下の賃金しか得ていない。(奴隷のようなものだ。)
 すると、どうなるか? 競合する日本人労働者の賃金が低下する。最底辺層の労働者の賃金が低下する。その具体的な例が、ワーキングプアの問題だ。

 ここで、朝日新聞などは、次のように肯定する。
 「地方の町工場では、最低賃金以下でしか、外国の産業と太刀打ちできない。だから、やむをえないのだ」
 しかし、経済学的には、これは正しくない。
 地方の町工場であろうと、賃上げするべきなのだ。少なくとも最低賃金を払うべきなのだ。そして、それができないような(生存できないような)企業や産業は、さっさと倒産・廃業するべきなのだ。
 生き残る企業だけが生き残ればいい。つぶれてしまう企業はつぶれてしまった方がいい。弱肉強食。適者生存。

 では、なぜそう言えるのか? それは、企業は「生物」ではないからだ。企業というものは人間でも動物でもない。生きることも死ぬこともない。ただの抽象的な組織にすぎない。そんなものはいくらでもつぶしてしまっていいのだ。企業をつぶすことには、虫ケラの命を殺すことほどの悪もない。むしろ、駄目な企業をつぶすことは、善である。なぜなら、それによって、次のことが生じるからだ。
 「低能率な企業がつぶれて、その経営資源(資本・人員)が高能率な企業に移転することで、国全体の生産性(つまり給与水準)が向上する」

 だからこそ、駄目な企業はさっさとつぶれた方がいいのだ。企業には命などはないのだから。
( ※ なお、「駄目な企業はつぶれた方がいい」ということは、「不況でなければ」という前提のもとで成立する。不況でないときには、「駄目な企業 → 優秀な企業」というふうに、経営資源の移転がなめらかに進む。たとえば、解雇された失業者は、別の企業で雇用される。)

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 さて。以上のことは、前にも述べたことだ。ここには、ミクロ経済学的な話(マクロ経済学の前提のもとでの話)があった。
 一方、以上とは別の発想で、問題を深くとらえることにしよう。(本項の眼目。)

 すでに述べたように、外国人労働者は、最低賃金以下の給与しか得られない。つまり、奴隷状態だ。「外国人労働者とは、現代の奴隷である」とすら言える。
 ここで、問題だ。
 「外国人労働者は、奴隷的な状況にある。ではなぜ、彼らはあえて、奴隷的な状況になろうとするのか?」

 これが問題となる。実際、この問題は、不思議である。比喩的に言えば、次ぎような不自然さがある。
 「奴隷農園から脱出した黒人が、また奴隷になりたがる」
 「刑務所から出た人が、また刑務所に入りたがる」
 まったく不思議に思えるだろう。そこで、この問題を考える。

 ──

 この問題への解答は、以下の通り。
 「外国人労働者は、日本では奴隷的な待遇におかれる。ひどい薄給しかもらえない。しかし、彼らが本国に戻れば、貯蓄した金によって、富豪になれる。中国人も、ブラジル人も、低賃金を得ているとき、日本では極貧だが、本国では御殿を建てるほどの富豪になれる。」


 これが解答だ。
 では、その意味は? これが問題となる。もちろん、もちろん、その問題の回答は、こうだ。
 「通貨水準の違いがある。日本では低賃金でも、本国では高賃金となる」

 では、その本質は? 

 ──

 ここで、本質を考えよう。重要な話である。
 日本では極貧なのに、本国では富豪となれる。ではなぜ、そういうことが可能なのか? それは、「日本から本国へ」と、得た金を送金するからだ。つまり、
 「金を稼ぐときには日本で。金を遣うときには本国で」

 というふうになる。このように、金を稼ぐ場と、金を遣う場とを、大きく引き離す。そのことによって、巨大な利益が生じるのだ。(一種の「差益」である。)
 では、その意味は? それをマクロ経済学的に考えてみよう。

 ──

 マクロ経済学で考えよう。(ミクロ経済学では、単に市場の需給の均衡を考えるだけだが、)マクロ経済学では、次の発想を取る。
 「金は流れる。金は生産者と消費者のあいだで循環する。国民の各人は、生産者であると同時に、消費者でもある。まず、生産者として金を財布に入れる。次に、消費者として金を財布から出す。……このような過程がある。その過程を通じて、富が国民全体に分散される。たとえば、金持ちが金を稼ぐと、所得税がかかる。金持ちが金を遣うと、消費税がかかる。こうして、あちこちに税金がかかる。また、他人のサービスを購入するために、自分の富を渡すので、金持ちの金が社会全体に分散される。」

 具体的に言おう。自動車産業やIT産業には、高い生産性ゆえに高い所得をもつ人々がいる。彼らが優秀だと、そこで高所得を得た人々が、一般社会でサービスを購入するから、サービス産業に携わる人々もまた、おこぼれの形で、やや高所得を得る。つまり、自動車産業やIT産業に入った高所得が、社会全体に分散される。こうして日本全体が豊かになる。
 ここでは、サービス業の人々が途上国並みの生産性しか達成できなくても、かなり高い所得を得ることができる。というのも、自動車産業やIT産業が非常に優秀であるおかげで、そこからおこぼれをもらう形で、「富の配分」を受けるからだ。
 たとえば、コンビニの店員がそうだ。自動車会社の社員がコンビニで買うときには、コンビニの店員に相応の人件費を払う必要がある。かくて、自動車会社の社員から、コンビニの店員へと、富が移る。コンビニで働く人は、こうして、かなりの高所得を得る。(彼らの業務は、日本でも途上国でも同様であるのだが。)
 この際、注意するべきことがある。コンビニの店員もまた、よその商店で買うときには、それなりの負担をしなくてはならない。日本で暮らして生きている限り、日本社会の一員として、他人のサービスを購入するときには高い料金を払わなくてはならない。
 こうして、社会は「持ちつ持たれつ」の形で、金が循環する。自分が高い給与を得てから、他人には高い人件費を払う。金を稼ぐときも、金を払うときも、高い賃金水準で経済が循環する。……これがマクロ的に見た「先進国経済」だ。

 簡単に言うと、こうだ。
 先進国の経済では、「高い給与を得て、高い人件費を払う」という形になる。それは、「富の拡散が起こる」ということである。
 コンビニの店員は、つまらない作業をするだけでも(途上国よりも)高い給与を得ることができるが、その分、自分がよそで買物をするときに高い人件費を払う必要がある。
 こういう社会があるから、一部の人に高所得が入っても、彼の消費活動を通じて、社会全体に富が拡散する。つまり、「富の拡散」を通じて、富が周辺に広がっていき、そのおかげで、コンビニの店員もそこそこの利益を得ることができる。彼自身の作業は途上国の労働者並みなのだが。
 これが先進国の経済だ。一言で言えば、(先進国の国民内部で)「持ちつ持たれつ」ということだ

 ──

 ここで、外国人労働者が入ると、どうなるか?
 彼は、金を稼ぐときには、日本社会の一員として、かなりの高所得を得ることができる。自動車産業やIT産業が非常に優秀であることの効果を及ぼされる。
 一方、金を遣うときは? 貯めた金を送金して、本国で消費する。
 すると、どうなるか? 日本で消費するならば、(日本社会の一員として)他人に高い人件費を払うが、本国で消費するならば、(日本社会の一員として)他人に高い人件費を払うことを免れる。本国の労働者に、低い人件費を払うだけで済む。

 差し引きして、こうなる。
   ・ 金を稼ぐとき …… 日本社会の一員として、高い労働価格に従う賃金。
   ・ 金を遣うとき …… 本国社会の一員として、低い労働価格に従う賃金。


 これはいわば、「食い逃げ」である。権利を得るときには、日本社会の一員としての権利を得るが、義務を果たすときには、日本社会の一員としての義務を果たさない。
 こうして、「差益」のようなものが発生する。かくて、外国人労働者は、大儲けをするわけだ。

 簡単に言えば、彼らの本質は、こうだ。
 「社会システムの利益を食い逃げする。社会(公共)の富を合法的に盗む、合法的な泥棒」

 こうして、外国人労働者は、「本国では御殿を建てて富豪として暮らす」ということが可能になる。

 ──

 では、それはいいことか?
 朝日のようなボンクラならば、「いいことだ」と思うだろう。「誰にも迷惑をかけているわけじゃない。それで彼らが幸福になるのなら、それはいいことだ」と。
 しかし、注意しよう。物事の本質を考えるといい。
 ここでは「無から有が生まれる」ということがあったわけではない。では、何があったか? 彼ら外国人労働者が得をしている分、社会全体が損をしているのだ。
 ただし、その損は、社会全体に稀薄化されているので、特定の一人が金を大量に盗まれるわけではない。そのせいで、社会全体の損は見えにくくなっている。

 さらに、もう一つのことがある。ここでは、社会全体の損は、直接的に生じているのではない。
      社会全体  →  外国人労働者

 というふうに富が直接的に移転しているのではない。かわりに、市場を通じて移転する。次のように。
    社会全体 → 市場 → 外国人労働者

 ここでは、「市場」を経ているので、富の移転が間接的になる。そのせいで、富の移転が目に見えにくい。だから、経済学音痴には、この富の移転がわからないのだ。

 とはいえ、経済学を理解すれば、この富の移転に気づく。そして、それが、本項の冒頭でも説明したことだ。すなわち、次のことだ。
 「外国人労働者(単純労働者)のせいで、競合する最底辺層では、賃金水準が下がったり、失業者が出たりする」
 
 つまり、「社会全体  →  外国人労働者」という富の移転は起こるのだが、それによって最も割を食うのは、最低賃金クラスの労働者に集中する。つまり、次のようになる。
      社会全体(特に最底辺層) →  外国人労働者

 これがワーキングプアの問題ともなる。
( ※ ワーキングプアの問題の原因は、外国人労働者だけではないのだが、外国人労働者について考えるなら、このことはまさしく発生している。)

 ────────────


 まとめて言おう。
 「外国人労働者はなぜ儲かるか?」
 という疑問がある。これについては、次の図式で答えることができる。

   日本人全体(最底辺層) →  外国人労働者  →  本国の人々

 このような金の流れがある。
 外国人労働者は、日本全体から金を奪う(特に日本の最も貧しい人々から金をたくさん奪う)。そして、それで得た金を、本国の人々に払う。ただし、その払う金は、日本国内で払うべき金よりも、はるかに低い金だ。
 つまり、多くの金を得て、少ない金を払うことで、差額としての利益をちょうだいする。
 こうして彼らはまさしく得をする。しかしこのとき、無から有が生じているわけではない。まさしく、日本国内で、それに応じた損失が発生しているのだ。ただし、その損失は、目に見えない。
 だからボンクラな人々は、悪しきことを推進しながら、自分は良いことを推進していると錯覚してしまうのだ。いわば、毒を与えながら、薬を与えているつもりになるように。




 [ 付記1 ]
 以上で本質がわかった。では、対策は? 
 形式的には、「本国への送金」を禁止するべきだろう。日本で稼いだ金は、日本で消費するべきだ。
 しかし、「送金禁止」というのは、不自然である。経済の自由化の流れからすると、妥当でない。
 だから、小手先に形式的な「禁止処置」を取るよりも、より根源的な処置を取るべきだ。では、それは?
 「外国人労働者の禁止」
 である。ただし、単に一律に禁止すると、国際化の流れに反する。だから、次のようにするといい。
 「外国人労働者を雇う場合には、かなりの高賃金を払うこと」
 たとえば、年収 700万円ぐらいを最低限度とする。これより高い賃金を払うことを義務づける。当然、税金も払ってもらう。こういう労働者(つまり高給をもらえる有能な技能労働者)なら、どんどん流入してもらっていいだろう。そのことで日本全体の労働水準が上がるので、日本全体がさらに先進化していくはずだ。
 一方、年収 100万円ぐらいなんていう労働者は、駄目だ。そういう低技能労働は、日本ではやるべきことではない。もちろん、「研修」という名目でやるべきことでもない。(なお、仮に、本当に「研修」であるならば、教育なのだから、労働者の側が研修料金を払うべきだ。それならばOKだろう。しかし、現実には、労働者が金を払う、ということはありえない。)
 というわけで、「年収 700万円ぐらいを最低限度とする」という形での規制がベストだ、ということになる。(低技能の単純労働者の雇用については禁止する。)

 [ 付記2 ]
 なお、学生の「アルバイト」は、別だ。この場合、次のことが条件となる。
 「あくまでも学業が主であり、労働は生活費をまかなう程度」
 「日本国内での生活費を超える分の労働は禁止。本国への送金も禁止」
 これならば、問題ない。真面目な低所得の学生が、アルバイトをして、勉強する、ということは妨げられない。

 [ 付記3 ]
 本項は、外国人労働者を排斥しているように読み取れるかもしれない。しかし、そういう趣旨ではない。本項は排外主義ではない。
 実は、外国人労働者その人よりも、外国人労働者を薄給で雇用する企業の方が、よほど悪質である。また、そのような企業を擁護する朝日のような新聞もまた、ひどく悪質である。彼らはしょせんは「奴隷制」を擁護しているのにすぎない。
 仮に、米国の南北戦争以前になったら、彼らはきっと黒人の奴隷制を擁護するだろう。
 「奴隷になっているおかげで衣食住が保証されるんだ。野垂れ死にするより、マシだろう。本人が喜んで奴隷になっているのだから、奴隷制は正しい!」
 本当にそう思うのであれば、自分が奴隷になればいいのだが、決してそうは思わず、自分は奴隷を使う側でいる。あまりにも尊大だ。それでいて、ときどき奴隷に何かを恵んで上げて、自分では善行をしているつもりになる。……それが朝日新聞の立場だ。
 
 しかし、奴隷制なんていうものは、許容するべきではないのだ。つまり、「最低賃金以下」を、許容するべきではないのだ。
 現状では、外国人労働者は、日本社会全体を食い物にしている。そして、外国人労働者の雇用主は、外国人労働者を食い物にしている。こちらの方がよほど悪質である。
 だから、最低賃金を払えないような企業があれば、さっさと倒産すればいい。それだけのことだ。
 なお、外国人労働者なしでは成立しないような企業があれば、その企業は、外国人労働者を導入すればいいのではなく、企業自身が外国に出て行くべきなのだ。ここを勘違いしてはならない。

 [ 付記4 ]
 余談だが、介護産業における「労働力不足」を心配する声もある。これについて、「外国人労働者を介護産業に」という声もあるが、やはり妥当ではない。むしろ、次のようにする方がいい。
   ・ 介護産業そのものを外国に移転する。
    (介護者を輸入するのでなく、被介護者を一時輸出する。
     外国のリゾート地で、豪華な病院で豪遊してもらう。)
   ・ 国内に残る介護産業は、外国人労働力ではなく、機械の労働力
    (つまり パワースーツ)を使うといい。 

 [ 付記5 ]
 日本で働いて、海外で暮らす、というのは、外国人労働者がやるのは、好ましくない。なぜなら、「日本人の利益を奪うこと」になるからだ。
 しかし、高齢者が同じことをするのは、好ましいことだ。なぜなら、「日本人の利益を奪うこと」にならないからだ。というのは、高齢者はもともと労働しないからだ。(引退しているので。)
 高齢者は、日本で暮らそうがどこで暮らそうが、労働機会を奪うことになっていないから、どっちみち同じである。労働者と競合しない。
 一方、外国人労働者は違う。彼らはまさしく日本人労働者と競合する。
( ※ なお、注意。外国人労働者は日本で働くが、その後、外国に移住すると、その時点では、日本人労働者とは競合しない。その点、高齢者に似ている。しかし彼らは、労働者として働いている間に、消費をとことん切り詰めている。なすべき消費をしていない。だから、結局は、消費を外国に移転しているのだ。ただ、移転の時期が、日本在住中と、本国移住後とに、分離している。だから、見かけ上、日本の高齢者と同じように見えるだけだ。本当は、消費を外国に移転しているのだが。)
( ※ なお、高所得の外国人労働者であれば、日本にいる間にも十分に消費をしているはずなので、高所得の外国人労働者であれば問題はない。たっぷりと納税もしているんだし。)
 [ 付記6 ]
 高齢者は、どちらかと言えば、社会の負担になっている。たとえば、医療などの福祉の費用がかさむ。とすれば、その費用をなるべく減らすことが、将来的には必要になる。その一例が後期高齢者医療制度だ。
 あなたとしては、次のいずれかを選ぶ必要がある。
  ・ 現状の制度のように、働き盛りの人々が金を負担する。
  ・ 後期高齢者医療制度のように、高齢者が金を負担する。
  ・ 高齢者向けの医療水準を切り下げる。
  ・ 医者にしわ寄せをして、医療崩壊を招く。
  ・ 海外治療を推進して、コストを切り下げる。
   (海外の現地人にとっては労働機会の増加となる。)

 ※ 海外治療は、現地の「日本人村」でなされる。そこは沖縄の病院と
   同様である。言葉は日本語だし、まわりにいる患者は日本人ばかりだ。
   ただし、医療スタッフ(看護婦など)は、日本語のできる外国人だ。

 [ 付記7 ] ( 2008-12-25 )
 本項を書いたのは 2008年の5月だが、2008年の 12月になって、朝日が次の趣旨の社説を書いた。( → 社説 2008-12-25
 「不況のなかで、外国人労働者(特に日系人)は、とても困窮している。彼らを救え。それが人道的な立場だ」
 なるほど、そういう発想自体はいい。「かわいそうな人々を見殺しにせよ」という発想に比べれば、人道的な発想の方がいいに決まっている。しかし、問題は、誰がそういう状況をもたらしたか、だ。
 こういう状況をもたらしたのは、朝日自身ではないか。
 「不況のさなかでも、外国人労働者をどんどん招きましょう。そうすれば日本にとって有益です」
 と述べて、単純労働者をどんどん招こうとした。そして、現実にそうなると(= 外国人の単純労働者が多く来ると)、不況のさなかで、失業して、あぶれてしまった。
 こうなることは、もともとわかっていたのだ。なのに、今さら「かわいそう」なんて語るのは、偽善もいいところだ。
 比喩的に言うと、船から乗客を突き落として、そのあとで、「あの人を助けましょう」と叫ぶようなものだ。なるほど、「救え」と叫ぶこと自体は、正当だ。しかし、突き落としたのが自分だ、ということを忘れてしまっている。もともとこうなることはわかっていたのだから、突き落とさなければ良かったのだが。(つまり、外国人の単純労働者をやたらと招かなければ良かったのだが。)

 さらに悪いことには、朝日は「救いましょう」と語るくせに、その具体的な方法を語らない。船で言うなら、「救いましょう」と語るよりは、自ら水中に飛び込んで、溺れている人に浮き輪を渡すべきなのだ。自ら危険を冒して、犠牲を払うべきなのだ。「救いましょう」と人任せに語るべきではなく、自ら行動するべきなのだ。
 現況に即して言うなら、「外国人労働者を救いましょう」と語るかわりに、「日本人については大幅に増税して、その増税で外国人を救いましょう」と語るべきなのだ。(たとえば定額給付金を全廃して、その金を、外国人労働者だけに分配する。あるいは、ガソリン税や消費税を大幅に増税して、その金でまかなう。)
 この全体を一言で言えば、次のようになる。
 「外国にいる貧しい人々をたくさん招いて、彼らに無為徒食をさせて上げましょう。そのために、われわれは必死に働いて、増税に耐えましょう」
 こうなると、朝日の最初の主張は崩壊する。
 「外国人労働者は、自分で稼ぐのだから、日本人には迷惑をかけない。だから、どんどん招いてもいいはずだ」
 こんな主張は、初めから成立するはずがないのだ。日本はずっと不況なのだから。なのに、「日本は不況を脱した」「景気回復が5年も続いている」という政府の嘘八百にだまされて、現況を見失っていた。次のように。
 「失業者がずっとあぶれている」
 「正社員は激減しており、派遣や請負ばかりが増えている」
 「大幅に低下している」
 こういう事実を見失って、「景気は回復した」と浮かれて、「だから外国人労働者を招こう」などと思っていた。そういう経済音痴の馬鹿さ加減が、今になって、はっきりと露見したわけだ。
 そして、自説が破綻したにもかかわらず、そのことに気づきもせずに、「外国人労働者を救いましょう」とお題目だけを唱える。それで自分が善行したつもりになっている。
 阿呆が子供を、船から突き落とす。子供が溺れるのを見て、「子供が大変だ」と騒ぐが、自分では救おうとしない。そして、かわいだと思った大人が、海に飛び込んで、子供を救おうとする。大人は子供を救うのに成功するが、自分は力尽きて、死んでしまう。……そういう大人が、日本国民だ。子供は救われても、大人は死ぬ。そして、そういう状況をもたらした阿呆が、朝日だ。にもかかわらず、朝日は「子供が救われたから良かった。自分は善行をした」と信じ込む。だが、それで死んでしまった大人は、どうなるのだ? 犠牲になった日本国民は、どうなるのだ? 
 


 【 参考 】

   → 国際化の意味

 
posted by 管理人 at 23:48 | Comment(7) | 政治 このエントリーをはてなブックマークに追加 
この記事へのコメント
冗談と思われる付記4は笑えない冗談

 私なら海外へ送られるくらいなら尊厳死を
選びます
 
Posted by mugu at 2008年05月09日 22:35
 無理やり送られることはないので、ご心配なく。選択制です。
 国内で高いお金を払って低水準の医療を受けてもいいし、海外で安いお金を払って高水準の医療を受けてもいい。そこは日本人村ですから、すべて日本語で済ませることもできるし、回りにいるのも日本人だし、お店も日本語だらけだし、自然も豊かだし、排ガスも花粉症もない極楽です。
 ま、無料で遊べるリゾート地(沖縄ふう)のようなものだ、と思ってください。(それほどすばらしくはないが、似た概念。)

 なお、強制移住とは違います。あくまでリゾートですから、医療が終わったら、数カ月後には、日本に戻ります。

 ただ、海外旅行も海外リゾートもいやだ、死んだ方がマシだ、という人に、無理にお勧めはしません。一生、狭いタコツボで暮らしてください。

 問題は、現状では、海外に行く選択肢がないことなんですよね。

Posted by 管理人 at 2008年05月10日 06:41
管理人さんは医療と介護の区別がついていない
ようです
医療は病気を扱う
介護は自立生活ができなくなった人の生活を
手助けする
 施設に入所する必要のある介護老人は、要介
護度が高いので海外で遊んで暮らすなんて無理
 認知症がある場合は海外行きを自分で判断
できないし、環境の変化に対応できず認知症が
進む。進めば悲惨なことになる
 誰でも健康であれば長生きしたいでしょうが
寝たっきりで経管栄養摂取で生きながらえる
なんて望む人は少数派でしょう。
 自分が望まない形での生は拒否する尊厳死
を認めても良いと思う
Posted by mugu at 2008年05月11日 00:05
現在、日本国内で、多数の外国人労働者が働いている。ほとんどが劣悪な環境の中で、低賃金で働かされている。雇用する側にとっては、外国人労働者はもっともっと増やしたい存在だろう。

しかし、日本人の労働者にとっては、外国人労働者は自分たちの職を奪う敵なのだ。低賃金でもひどい労働条件でも、黙って働く外国人たちがどんどん入ってきたために、日本人の労働者は失業したり、失業しないまでもきびしい労働条件を雇用主に強いられている。

外国人労働者たちにしても、決して喜んで、感謝して働いているわけではない。内心では、自分たちは差別されている、搾取されている、とみじめな気持ちでいる。中には、はっきりと恨みの気持ちを持つ者もいる。遠く、国を離れて過酷な労働をさせられて、気持ちもすさんでくる。犯罪に走る者も出てくる。

政府は、まず日本人の雇用の確保をはからねばいけない。雇用主にくらべて弱い立場の労働者(当然に外国人労働者も含む)のために労働条件の改善に力を尽くさねばならない。

そのために、政府は、外国人労働者の数を減らすとともに、彼らの賃金の上昇、労働条件の改善をはかるべきだ。

Posted by 野分権六 at 2008年06月10日 09:52
 野分権六のおっしゃるとおり外国人労働者の存在は日本人労働者の労働環境を悪化させる圧力になると思います。理由は、外国人労働者は円高を背景に多少悪い労働環境でも低賃金(母国では大金)で働くため、外国人労働者を雇う方が雇用者にとって有利になるからです。
 つまり、賃金に注目してみれば外国人労働者問題とは基本的には為替問題と考えることができると思います。通常は為替問題には金融政策が有効であるとされています。
 野分権六さんのおっしゃるような労働規制強化も一つの手段でしょうが、金融政策の重要性も認識してはいかがでしょうか。
Posted by 花のヤン at 2009年01月03日 18:12
全くその通りだと思う。
公団住宅に入り込む外国人労働者と日本人の対立は辟易するものがある。
Posted by 天照狼@シヴァ at 2012年12月25日 06:06
南米系外国人派遣労働者、彼らの多くは団地に住み、様々な職に就いている。
中には日本人と揉めない様にする”邪魔し役”と言う職業が存在する。
それは会社から雇われて、真面目で意見をハッキリ言う日本人の近くの階に住み、夜中にゴトゴトと誰の仕業か分からないように物音を立てる。
そうする事でその日本人の生活を乱し、外で意見を言えなくさせて廃人にして追い出す。
そうすることで不正な外国人に意見を言う者を排除し日本を占領する。

Posted by キントウン at 2014年08月04日 14:20
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