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これがちょっと話題になった。下記のサイトで論じている。
→ 日本人はなぜ学力が高いのに生産性は低いのか
たしかに、ちょっと不思議だ。
特に、最近は「長時間労働」が話題になっているので、
長時間労働・低賃金 = 低い生産性
ということから、いっそう謎に思えてくる。
また、経済学者や企業経営者は、「生産性を上げることこそ重要だ」としばしば主張する。そして、そのためにはどうするかというと、「規制緩和」を主張する。するとどうなるかというと、
・ 労働市場の弾力化で、賃下げが起こる
・ だから企業は黒字になる
・ 日本企業の国際競争力は向上する
というもの。
呆れるね。いかにも頭の悪さが歴然としている。「生産性が高い」というのは、「労働生産性が高い」ということなんだから、生産性が上がれば賃金は上がるはずだ。なのに、「賃下げ」なんかをしたら、生産性はどんどん下がるばかりだ。
ここでは、「生産性」とは、「労働生産性」のことであって、「労働者の単位時間あたりの生産額」であることを見失ってはならない。企業が儲かることが目的ではなく、労働者の生産額が上がることが目的なのだ。そのためには、労働者を単純労働みたいな生産性の低い分野から遠ざけて、生産性の高い高技能な分野に移すことが必要だ。
なのに、日本企業ときたら、単純労働者や派遣労働者ばかりを増やして、高技能・高賃金の労働者をどんどん減らしている。これはつまり、「労働生産性を低くする」という方針だ。
結局、日本企業の生産性が低いのは、「企業が労働者の賃金を切り下げようとしているから」にほかならない。換言すれば、企業は、自ら生産性を下げようと努力しているから、まさしく狙い通りに、生産性を下げているのだ。
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以上をもっと単純化して言えば、こうなる。
「日本企業の生産性が低いのは、自分で生産性を下げようと努力している、ということに気づかないからだ。経営者も気づかないし、経済学者も気づかない。ここに根源がある」
これを典型的に示せば、こうなる。
「兵は一流、将は三流」
これは第二次大戦中の日本軍を表現したものだ。兵は常に皺が身の命を犠牲にして、徹底的に戦った。その勇猛さは、他国の軍をしのぐ勇猛さだった。まったく世界でも超一流だった。しかるに、将はひどかった。「敵を知る」というための英語を使うことを禁じるほどだったし、敵地に侵攻したあとは補給を考えないほど滅茶苦茶だった。
( ※ 食料も燃料も補給しないで、現地で取得する計画。結果的に、現地の人々の食料を奪うことになり、悲惨な結果になった。ちなみに、第二次大戦で日本軍の死者の最大の死因は、餓死である。→ 出典 )
日本軍の将は、最低だった。敵を殺すよりも、味方の兵を殺した。(餓死という形で。)
同様に、今の日本の経営者は、自社の労働者を虐待することを目的としている。低賃金・長時間労働という形で。それこそが「利益最大化の方法だ」と信じて。
しかし、低賃金・長時間労働とは、まさしく「生産性の低下」のことなのである。それをめざしているからこそ、日本企業の生産性は低いのだ。
そして、その最大の根源は、経営者と経済学者があまりにも愚かだからだ。
( ※ そう言えば、「ベンチがアホやから野球がでけへん」と言った野球選手もいたな。)
[ 付記 ]
この手の経営者は、枚挙に暇がないが、代表的なのは、ユニクロの柳井社長だろう。やたらと従業員に「精一杯働け」とけしかける。
→ 甘やかして、世界で勝てるのか:日経ビジネスオンライン
これとそっくりなのが、外食産業で「全力で仕事に励めば、時給を 40円上げる」という方針だ。
→ 外食チェーン「接客王になれば時給を上げる」→その結果王の時給は40円UP!
猛烈に必死に頑張っても、たったの 40円アップ。1日8時間20日働いても、上がる額はたったの 6400円だけ。
呆れるしかないね。

で、こういう無能でエゴイスティックな経営者ばかりだから、日本企業の生産性は低いわけだ。
( ※ ただし、その一方で、柳井社長はとてつもない金持ちだ。その資産を知ったら、気を失うほどだ。……いくら生産性が低くても、自分だけは大金持ちになれる、という算段。)
【 関連サイト 】
(1)
生産性向上の、正しい方法を示す記事。
→ http://koto1.com/archives/1684
(2)
朝日新聞の記事が面白いので紹介する。
23日夜に放送されたNHKスペシャル「マネー・ワールド 資本主義の未来(3)」に引き込まれた。資本主義社会を巨大な格差が揺さぶっているという“お堅い”テーマだが、内容は平易そのもの。とにかく「見せ方」に凝ったドキュメント番組だった。
資産22億ドルという米資産家の老男性を紹介する場面もいい。富裕層が参加するパーティーで社交をし、プライベートジェットで移動しては、どでかいヨットで休暇を過ごすという映像を並べ、「多くの貧しい人たちが努力を怠っている」という鼻持ちならない発言をのせれば効果は抜群。映像と発言の相互作用で、「嫌み感」が倍増するという仕掛けだ。
( → (記者レビュー):朝日新聞 2016-10-28 )
貧乏人が貧しいのは努力が足りないからだ、と言い放つ。その自分は努力もしないで、遊びほうけている。
努力の量と資産の量が比例するわけでもない、ということにすら気づかない。(実は、陰で後ろめたいことをやっていたから、そういう嘘で真相を隠蔽しているのだろう。)
10,000円で仕事を10個こなすと1個の仕事当たり単価は1,000円ですが、10,000円で5個の仕事しかしなければ、単価2,000円となります。
時短が大切だという分かりやすい例がIT化です。
IT化は言ってみれば、時短を意味します。
IT化するお金がないのであれば、どこまで仕事をしなくていいかを考えることです。
馬鹿は逆の方向を取るから失敗する。
まずは仕事を減らす。減らしたことで時間が空く、時間が空くことで、より大切な仕事を行わせることができる。
中間管理職の仕事は部下を働かせることではなく、部下の仕事を減らすことである。
そして別の仕事をさせ、成果を上げるのだ。
電通、マッキンゼーといった広告代理店、コンサルタント、その他士業とか...いわゆる知識集約型事業で労働生産性評価を適正に行うことも必須ではないでしょうか。
「供給能力が以上に高い」から。